【子育てカフェ&BAR】2‐③良好なパートナーシップのつくりかた

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大切な人と、いい関係を築きたい。

11月の子育てカフェ&BARでは、
身近な人とのパートナーシップについて、一緒に考えていきました。
これは、夫婦関係に限らず、
お付き合いしている人や家族などにも同様に当てはめることができますね。

子育てカフェはほっこりお茶を飲みながら、ハッピータイムからスタート☕

子育てBARは乾杯でスタート🍷

 

 

人間関係を壊してしまうパターン2つ。

パートナーといい関係をつくりたいと思ってはいても、
日常生活の中で、目の前にいる相手に対してわたしたちがついやってしまうのは、
こんな感じなのではないでしょうか?

 

①相手を非難したり責めたりして、相手を変えようとする

このパターンの人は、「あなたが悪い」「あなたが間違っている」
と、相手を非難し、自分の考えを押し付けて、相手をコントロールしようとします。
相手はしんどくなって耳をふさぐか、対抗して反論してくるでしょう。
どちらにしても、いい関係がつくれるとは思えませんね。

 

②自分さえがまんすれば丸く収まると、気持ちを飲み込む

逆に、自分の気持ちを押し込めて、がまんする場合もありますね。
わたしさえがまんすれば、丸く収まる。
うまくいかないのは、わたしの努力が足りないからだ・・・
そんなふうに自分責めをしてしまうかもしれません。

でも、がまんしている人は実は心の中で相手のことを非難しています。
そして腹の中は相手に対する怒りや不満でいっぱい。
ドロドロは毒となり、体を蝕みます。
「お前が悪いんじゃーーー」と、毒素を毛穴から出しているので、
言葉でなくても相手に非難する雰囲気が伝わってしまいます。
(まさにわたしがそうでした)

 

ところで、
イラストでは赤や青のぼうしをかぶった人が登場していますが、
これは「3色のぼうし」という、こどもの森の子どもたちに向けた、
「自分も人も大切にするワークショップ」の中で伝えた考え方です。

*参考記事*
【高学年】自分も人も大切にワークショップ~3色のぼうし~

 

この、赤でも青でもない、黄色のぼうしをかぶる姿勢は「アサーティブ」といって、
要は「自分も人も大切にする」あり方のことなのです。

人間関係を壊してしまうパターンとは、
つまり、赤いぼうしや青いぼうしをかぶっている時、ということですね。

 

良好なパートナーシップのつくりかた

では、いい人間関係をつくるには、どうしたらいいでしょうか。
そう、赤や青のぼうしを脱いで、黄色いぼうしをかぶる、ということです。

具体的に3つ、お伝えしました。

 

①相手も自分もともに満足する方法を一緒に考える

自分をすなおに伝え、相手の靴をはくかのように聴く。
そしてお互いがOKとなる道を一緒に探る。
これが「対話」のスタンスです。
このことは9月の子育てカフェ&BARでお伝えしました。

②共感的に話を聴く

普段わたしたちはどれだけお互いの話を聴きあえているでしょうか。
つらい気持ち、悲しい気持ちに共感的に聴くこと
うれしい気持ちにも共感的に聴くこと
特にこの2点を聴くことで、相手との信頼関係はぐんと深まります。

 

③NOとありがとうを伝える

この方法は実はある方から教えていただいたものなのですが、
その方は夫のDVをやめさせたという驚愕の体験の持ち主なのです!

いやだと思うことや、それは違うと思うことは、相手にはっきりと伝え、
同時に同じくらいエネルギーを使って感謝を伝える。

「NO」と「ありがとう」

これは自分と相手の間にしっかりと境界線を引いたうえで、
自分の気持ちや考えをすなおに伝え、
相手がしてくれたことへの感謝をきちんと伝えるということ。

まさに、「自分も相手も大切にする」なのです。

 

日頃の自分を振り返ってみよう

子育てカフェ&BARの後半は、グループトーク。
テーマは、
「日頃の自分のパートナーに対する関わり方はどうだろう」
「日常で試してみようと思うことは?」
の2つでした。

パートナーに対し、自分が黄色いぼうしをかぶることの難しさを、
日頃の関わりを振り返りながら話してくださる方がたくさんいる一方、
「うちの夫はできた人で受け止めてくれるんです」
といううらやましい関係をつくってらっしゃる方も。

 

参加者のみなさんの気づきのシェア

会の終わりには、毎回参加者のみなさんからの気づきのシェアをしていただくのですが、
この時間が子育てカフェ&BARで、場が最も深まる時間です。
一部抜粋してご紹介します。

・ちょっと違うなと感じたことも、ていねいに伝えていけたら、より分かりあえるなと思いました。
・「3色のぼうし」は目からうろこでした。
・わざわざ赤いぼうしをかぶらなくても、思ったことをすなおに伝えたらいいだけだった。
・99%の悪いところより1%のいいところを見て「ありがとう」を伝え、好循環を作っていく。
・普段は目の前を回していくのにいっぱいなので、パートナーシップについて改めて考える機会になった。
今は赤や青もよし!と受け入れていくことで、いつか黄色になっていくのでは。
「わかりあえない」という前提で人と接していくと、自分を押し付けなくて済むし、相手はどうかなという視点もできていくと感じた。
NOと言うことが大事だと思った。
・家族でも他人。対話や境界線の話とリンクしていると感じた。
黄色のぼうしをかぶるには、自分で自分の心の声を聴いてあげることが大事。

 

特にBARの最後では、
人は実際のところいつ亡くなるかわからないのだから、
いつも当たり前にそこにいると思うのをやめて、
今、一番大切な人に愛を伝えるのってすてきだよね、という話になり
実際に「あなたと結婚できてよかった」と、
お母さんがお父さんに伝えていたというエピソードを聴いて、
zoomの部屋の中いっぱいに、じーんと温かいものが広がっていきました。

そのうちいずれ・・・
という後回しをやめて、
大切な人にメッセージを、今日、伝えてみませんか。
ふたりの関係性がどのように変化するか、ぜひ試してみてください。

(守安あゆみ)

「パートナーシップ」をイメージしたらハートになりました♡

BARでもみなさんハートマークで♡

 


次回以降の予定

 

シーズン2「現実は内面の投影」
第1回 違いを超える。違いを楽しむ〜対話〜(終了しました)
第2回 「感情に振り回されない私」になる(終了しました)
第3回 良好なパートナーシップのつくりかた(終了しました)
第4回 現実は自己イメージの映し鏡

シーズン3「自己受容」(以下、仮タイトルです)
第1回 他者からの承認
第2回 自己承認
第3回 不完全を受け入れる

日 程
子育てカフェ(土曜の昼)10:00-12:15
シーズン2 ①9/6 ②10/11 ③11/8 ④12/13
シーズン3 ①1/10 ②2/14 ③3/14

子育てBAR(木曜の夜) 20:00-22:00
シーズン2 ①9/18 ②10/16 ③11/13 ④12/18
シーズン3 ①1/15 ②2/19 ③3/19

詳細&お申込みはこちらから。
わたしを生きる*子育てカフェ&BAR~子どもと一緒に育っていこう~