「その小さな1歩からミライが変わる」2022年Manabeeプログラム④

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こどもの森の学びのエッセンスをお伝えするManabeeプログラム。
8月6日(土)に第4回目を開催しました。
Manabeeプログラムについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

今回の講座の様子を、過去受講生でManabeeサポーターのぶーちゃんに書いていただきました!
ぶーちゃんの体感が伝わってくるようなレポートになっています。
どうぞお読みください。


今回は22年度Manabeeの最終章である「ESD(Education for Sustainable Deveropment)」でした。

いや、最終章ではありませんね。ここから始まります。

 

これまで積み上げてきた「自己肯定感」「自己決定」「対話」の 3 つを土台として、それぞのれのグループで「国際理解」をテーマにした、ESD の実践プログラム作りを行いました。

  

 

何かを創っていく過程で大事にしているものは、「対話」です。これは「多数決」ではなく、誰も取り残されることのない意見の場です。それぞれの立場から見える景色を共有し、「それいいね!」「これもいいね!」と他者を理解しながら「創り」上げていきます。

ただし、「他者を理解する」はきれいごとではありません。なぜなら、他者を理解する、他者と対話する根底にあるものは「自分との対話」と考えているからです。自分軸で決めていく。自分軸で捉え表現していく。だから、マナビーの伝える「対話」とは、決して理論武装で相手を言い負かす事ではないのです。

マナビーの「対話」は相手の意見にとことん耳を傾けていきます。相手の意見を聞くことで、自分の世界が広がるかもしれませんし、現に私は、毎度「そういう見方もあるのか!おもしろい!」と感銘を受けています。そんなみんなが輪の内側を向いているからこそ、時間はかなりかかりますが、確実にゴールへたどり着きます(ちなみにマナビーの言葉の中に、「ゴールを手放す」がありますが、そのゴールに 100%到達できなくっても良いという考え方も面白いです)。こんな泥臭さ、今の世の中とはある意味逆行していますが、これを味わうことは今の世の中だからこそ必要なんじゃないかと個人的には思います。

 

ここまで一見小難しいことを書いてきましたが、プログラムを創る過程自体はとても幸福な、居心地の良いものでした。なぜかって?それはグループの皆さんがすべて自分を受容してくれるからです!いやぁーもう、このブログを読まれた方、ぜひ来年マナビー受けてみてください!!!これはね体験しないと分からないかもしれません。でもなるべく伝わるように書くのが私のミッション…。とにかくね、楽しいです!!!

 

最後に、参加者の感想もかいつまんでシェアしたいと思います。

・(リアル参加とオンライン参加の両方を体験された方)リアルとオンラインは違う。距離はあるが、思いは伝わる。他者の意見を聞いて、自分の中でたくさん動いた。国際理解は海外に通用する日本人になることではないのかもしれない。そもそも、現実的に、目の前にいる子を理解してほしい。

・教師が正解とは限らない!大人が正解とは限らない!と子どもに伝え、子どもは子どもで選択していいということを知って欲しい。

・自分の思いを共有してもらえた。共感してもらえた。・今の家族と過ごすことが、一番の学びなのではないか!という気づきに戻ってこられたのが良かった。

・考えさせる。親が最高だということが、子どもにとって最高ではない。

 

子どもたちにどんな人に育ってほしいと願っているのか。私たちはどんな未来を望んでいるのかをとことん考えた過程こそが「本質的な学び」で、自分たちが本当に大切だと思うことを積み重ねていくことこそがESDでした。

 

文責:マナビーサポーター ぶーちゃん