Manabeeプログラム④ 「つながる時代のはじめの一歩」

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「自分で考え自分で決める~民主的な学びのつくりかた~」
Manabeeプログラム第3回目を行いました。

今回は、manabee3期生でManabeeサポーターのとしこさんが当日の様子を書いてくれました。

これまでのブログはこちらをご覧ください。
第1回目「being~存在そのものに価値がある~」
第2回目「自分の人生は自分が決める」
第3回目「相手を受け止め、自分を伝える」

 

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7月にスタートしたManabeeもいよいよ最終回となりました。

第1回は「自己肯定感」、第2回は「自己決定」、第3回目は「対話」、そして本日4回目は「ESD」について学びます。

 

リアル12名、オンライン22名の合計34名。多くの方に参加していただき、まずは自己紹介と近況報告を兼ねたハッピータイムで和やかにスタート。

 

続いての美保さんからのお話は、

「私たちはどんな未来を望んでいるのか」「子どもたちにはどんな大人になって欲しいのか」について。

「現在はどんな世界だとみなさんは感じていますか?」という問いから始まりました。自分のことだけ、自分の生活だけを考えて生きている人もいる。また、家族、学校、地域、しいては地球に裏側の人のことまで考えて生きる生き方もある。我々はいろんな人と生きていている。

そして子どもたちには、どんな大人になって欲しいのか。

自己肯定感をもって自己決定ができ、自分の自由と他人の自由のどちらも大切にするために対話ができ、自分の周りだけではなく、地域、社会、最終的には地球全体がHAPPYであることを願える人であってほしい。

人が幸せと実感できる時というのは、どんな時だろうか?誰かの役に立てたときである。

自分が何かを引き受けようとしてみる(やってみる)ことで、少しずつではあるが、周り(社会)が変化していく。その繰り返しがESDを実践するということ。こどもの森学園ではこれができる人になって欲しいと思っています。教育の本質を追求すればそのカタチはおのずとESDになる。

とお話がありました。

 

続いてあゆさんからはこどもの森学園での実践について紹介がありました。

こどもの森学園では、「テーマ学習」というものがあります。通常は1学期に一つのテーマを学習するのですが、今年はコロナの影響でオンライン学習ということもあったので、2020年の1学期は高学年は大テーマを「2020春」に設定。「2020年春」について思うことを子どもたちからどんどん出してもらい、ホワイトボードに書き出していきます。共通点があるものをひとつのグループにしていくと3つの中テーマが浮き上がってきました。

  • 春のしぜん ②コロナウイルスってなんだ? ③コロナの影響
  • では庭の草花について調べる子や、②ではコロナウイルスが嫌うものを調べてくれる子(太陽、梅干し、笑顔など)や、①③ミックスしてお花見に関するアンケートを会員向けに実施する子もいました。

学習の進め方としては、「小テーマを決める→調べる→考えてまとめる→シェアする」という流れにしているそうです。

 

そしていよいよグループワークの時間です。

「ESDを実践するプログラム作り」です。テーマは「生き物」。

テーマの内容をESD的に学ぶためにどのような取り組みができるか、グループでアイデアを出していくというものです。各グループで話しあった後、どんな話が出たのかをみんなでシェアしていきました。

  

実際に動物を学校で飼って世話してみることから始めるというアイデアや、2つの視点から生き物をとらえてみてはどうか?(人が支配している生き物/自然界の生き物)や、学びゴールのとして「自分たち人間も生き物のひとつ」を設定していたグループ、人間が地球を支配してきたということに着目しすぎると、人間である自分に対して自己肯定感が持てなくなってしまうのでは?など多様な考え方が出てきたことをシェアすることが来ました。

 

各自の振り返りでは、「私も大切な生き物の一つであることに気づいた。自分を大切にしたい」「リアルとオンラインの両方参加をしたが、オンラインでこれほどいろんな人と話ができたり、他グループの意見で刺激があり、学びが深かった」「いろいろな人や考え方があっていいのだということが実感できた。自己肯定感の低かった私は4回の学びを通してとても救われました」という感想が出ました。

 

今回も参加者のお一人がきれいにグラレコしてくださいました。
ありがとうございます!

 

 

次回はいよいよ箕面こどもの森学園で実践する共育プログラム作りとなります。次回の報告もご期待ください!

(T.N)