「対話」はあり方。
議論、討論、会話、おしゃべり・・・
「話をする」という行為はいろいろあるけれど、「対話」はそれらとは決定的に違う点があります。
それは「あり方」です。
たとえ子どもであろうとも、相手を一人の人として、大切にすること。
尊重、対等のマインドです。
本当に相手を尊重しているならば、相手を自分の思い通りにコントロールしようとしたりしない。
「あなたのためなのよ」
と、自分の価値観を押し付けたりしないし逆に、なんでも相手の言いなりになって自分を殺して相手に合わせたりもしない。
対話的なあり方とは自分も人も大切にするあり方のこと。
自分もオッケー、相手もオッケーとなる道を探る態度のことです。
自分もオッケー、相手もオッケーとなる道を探る態度のことです。
11月の子育てカフェ&BARでは、そんな「対話的なあり方」についてお伝えし、
実際に対話の練習をしていただきました。
実際に対話の練習をしていただきました。
小言や説教は逆効果。
さて、
わたしたちおとなが子どもに何か話をしたい時って
たいてい子どもに対して何か注意をしたかったり、小言を言いたかったりするときではないでしょうか。
わたしたちおとなが子どもに何か話をしたい時って
たいてい子どもに対して何か注意をしたかったり、小言を言いたかったりするときではないでしょうか。
例えば、
夜遅くまでゲームをしていて気になってしまう・・・
晩御飯の時間になってもなかなか部屋から来ない・・・などなど
夜遅くまでゲームをしていて気になってしまう・・・
晩御飯の時間になってもなかなか部屋から来ない・・・などなど
そんな時、わたしたちは普段、どんな言い方をしているでしょうか?
「もう!いつまでゲームしてるの!いい加減にしなさい!」
「ごはんできたよって言ってるのに、なんですぐ来ないの!」
こんなふうに𠮟りつけたり、文句を言ったりしてしまうことって多いのではないでしょうか。
このような言い方は、その場では子どもは言うことを聞いたりするかもしれませんが、
結局また同じことが繰り返されたり、親に隠れて困った行動を続けたりするようになります。
結局また同じことが繰り返されたり、親に隠れて困った行動を続けたりするようになります。
子どもは「また叱られた。ぼくはダメなやつ」と自己否定に陥り、
親もまた子育てがうまくいかず、子育てに自信をなくしてしまいます。
親もまた子育てがうまくいかず、子育てに自信をなくしてしまいます。
グラッサー博士の選択理論では、「人間関係を壊す7つの致命的習慣」というものが紹介されています。
このやり方は親子関係を悪化させ、子どもの自己肯定感も損なうので、できるだけ避けたいですね。
このやり方は親子関係を悪化させ、子どもの自己肯定感も損なうので、できるだけ避けたいですね。
そして選択理論では、これに代わる「身につけたい7つの習慣」も伝えてくれています。
これらはまさに、対話的なあり方と言えるでしょう。
子どもと対話する際に知っておくといい
3つの準備と5つのコツ。
今回の講座内では、
実際に子どもと対話をする際に気を付けておきたいことなどを、
事前準備編と、実践編の2つのシーンに分けて解説しました。
実際に子どもと対話をする際に気を付けておきたいことなどを、
事前準備編と、実践編の2つのシーンに分けて解説しました。
内容をざっくりお伝えすると・・・
1,事前準備
①心を整える
子どもに注意したい時、どうしても上から目線になってしまいます。
子どもといえども一人の人として、尊重・対等のあり方でいることを思い出しましょう。
子どもといえども一人の人として、尊重・対等のあり方でいることを思い出しましょう。
②伝えたいことを整理する
言いたいことは「わたしメッセージ」の形で伝えましょう。
「わたしメッセージ」とは、「わたし」を主語にした言い方で、自分自身の気持ちや考えを伝えることです。
「わたしメッセージ」とは、「わたし」を主語にした言い方で、自分自身の気持ちや考えを伝えることです。
③場を信頼する
子どもの話を聴き、自分の意見や思いを伝えたうえで、どちらが一方の意見を採用するのではなく、どちらもが納得できる道を探しましょう。
2,実践編
①子どもが反発してきたら
こちらの言いたいことに対して子どもが反発してきたら、すかさず「聴くモード」に切り替えましょう。
言いたいことをひとまず横に置いて子どもの話を聴くことが、対話が進むコツです。
②だんだんイライラしてきたら
話をしているうちに、だんだん落ち付かなくなったり、子どもの話が聞けなくなったりすることってありますよね。
それは、子どもの言うことを受容できなくなっているからです。
そんな時はちょっとトイレに立つなど、いったんその場から離れてみるのがおすすめです。
また、「なんだかもやもやしてきた」と口に出してみるのもいいですね。
③話が平行線になったら
お互い言いたいことを言い合って、話が平行線になるときもあります。
お互いに疲れていると思いますので、今回はここまで、というふうにして
続きはまた今度にしてみるのがおすすめです。
間があくことでリフレッシュされ、意外とすんなり話が落ち着く場合があります。
④もやもやするときは
もやもやの正体は、自分の中にある「ねばならない」「~べき」といった、正しさや価値観に反応している気持ちです。
自分の内面をよく観察してみましょう。
⑤さらに深く自分を見つめてみる
その「正しさ」はどこから来ているでしょうか?
本当に大切にしたいことは何でしょう?
相手を変えようとするのをやめて、自分が持っている価値観に目を向けてみましょう。
自分の考えを変えることはできますか?
このように、子どもと話をしながらも、常に自分自身とも対話をしていると
子どもとの話し合いが深い対話になっていきます。
講座では、このあと、親役、子ども役になってロールプレイしていただきました。
具体的な場面を設定して、どんなふうに対話を進めていくかを体験していただきました。
自分の気持ちも相手の気持ちも、
真ん中に置く。
以下、参加者のみなさんの気づきと感想です。
・ロールプレイをしているとき、問題をどう解決するかよりも、自分の気持ちを言うこと、相手の気持ちを聞くことが大切だと気づきました。
・自分が今までやってたのは対話じゃなかったことに気づきました。
・子どもは常に「今」を生きているといつも感じているのですが、そんな自分とは違う時間軸を生きている子どもの気持ちをインタビューできるといいのかなと思いました。
・親も自分の気持ちを抱きしめてあげないといけないんだなと思いました。そしてそれは相手を変えようとするのではなくて、真ん中に置く感じ。相手の気持ちも抱きしめたいから、あなたの気持ちもここに置いて、という感じ。
・ロープレでは、3分だけでなくもっと重ねるとどんな結果になるんだろうと思いました。自分の思っているゴールではなくて、どんな結果になるか楽しめたらいいなと思いました。
・ゴールを強くイメージすればするほど、7つの致命的習慣が色濃く出てしまいやりまくると思いました。
・気持ちを受け入れてもらうと心の窓が開くということを、体感できました。
・その時は通じなかったと感じても、日にちを追うと「あ、通じてたんだ」ということができてたりとか、解決してなくても相手から気持ちを言ってもらいやすい関係性になっていると気づきました。
対話は「自分を大切にする」「相手を大切にする」の両方を同じくらいやるということ。
自分を大切にするというのは、自分の思っていること、本音をしっかり伝えること。
相手を大切にするというのは、「相手の靴を履く」という言い方をするのですが、
相手の気持ち、状況、理由を聴いて理解しようとすること。
相手の気持ち、状況、理由を聴いて理解しようとすること。
それが対話なんだと、参加者のみなさんの気づきを聞きながら、改めて思いました。
参加者募集中!
これからの子育てカフェ&BAR
お昼はリアル、夜はオンライン。
土曜のお昼は、リアル開催の子育てカフェ。
木曜の夜は、オンライン開催の子育てBAR。
お好きな方にご参加ください。
みなさんの「話したい!」パワーを大事にしたくて、
11月より子育てカフェの終了時間を少し延長し、10:00-12:15にすることにしました。
(BARは変更なしです)
12月はシーズン最後のお話会です。
第1~3回の内容を簡単に振り返り、
幸せな親子関係のつくりかたについてみなさんと語り合います。
シーズン2「幸せな親子関係を育む」
第1回 イライラ子育て、どうにかしたい!(終了しました)
第2回 見方を変えると子どもが変わる(終了しました)
第3回 「対話」から始まる幸せな親子関係(終了しました)
第4回 ○お話会○ 親子で笑顔になる方法
詳細はこちら
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