【子育てカフェ&BAR】➀子育てでいちばん大切なこと。子どもが幸せに生きること。

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子育てていちばん大切なこと。
それは子どもの自己肯定感を育むことです。

長年子どもたちの心を見てきた精神科医の明橋大二さん(「子育てハッピーアドバイス」シリーズの著者)は、そう言い切っておられます。
自己肯定感とは、何かができるできないに関わらず、自分はこれでいいんだ、生きてていいんだ、と思える心のことです。
自己肯定感を持てると、人生をいきいきと生きていくことができます。

子育てカフェ&BARではこれから1年間にわたり、
子育てでいちばん大切なこと=自己肯定感を育むことについて、参加者の方と一緒に学んでいきます。
このブログでも、講座内容について書いていきますので、ぜひお役立ていただければと思います。

 

第1回目テーマは「子育てでいちばん大切なこと」です。

 


子どもが自信を持つときって、どんな時だと思いますか?

・成績がクラスで一番
・サッカーが得意
・かっこいい、かわいいと人から言われる
・高価な持ち物を持っている
こんな時、自分ってイケてる!って思いそうですよね。

ところが、
こういったものへの自信は、実は簡単に崩れてしまうのです。

・成績がクラスで一番 → 次のテストで2番になったとたん、自信がなくなる
・サッカーが得意 → 足を怪我してプレイできなくなったら自分はもうだめだと思ってしまう
・かっこいい、かわいいと人から言われる → 誰からも言われないと自信を失う
・高価な持ち物を持っている → 持てなくなるととたんに自信を失う

何かができるとか、何かを持っているということを
Doing、Havingと言います。
Doing、Havingによる自信は、簡単に崩れてしまうのです。

 

揺るがないのは、存在への自信。

何かができるからとか
たくさん持っているからではなく、
ただ自分が存在していること
あるがままのでこぼこな自分でいいんだと思える心。
それが、自己肯定感です。

「自己肯定感が高すぎるとよくない」
という専門家の方もいます。
自信過剰とか、傲慢とか、そんなイメージでしょうか。

ここでいう自己肯定感は、ダメな自分、イケてない自分もそのまま認め、受け入れる感覚です。
プライドが高く、上からものを言う人や、自分をよく見せようと飾る人は、
実は自己肯定感が低い表れです。
自分を大きく見せないと、自分として立っていられないのです。

 

自己肯定感が育たない理由

日本人は特に自己肯定感が低いと言われていますが、
それはいったいなぜでしょう。

人はみんな、その性質や個性を持って、でこぼこな形のまま生まれてきます。
赤ちゃんは夜中に泣いても「おお、よしよし」とあやされ、
うんちをもらしても「おお、いいうんちが出たね~」と喜ばれ、
寝返りをうっただけで「ついに寝返りをした!」と感動される、そんな存在です。
つまり、赤ちゃんの頃はあるがままで愛されていました。

ところが、成長するにつれ、しつけされるようになり、学齢期になると勉強するように促されるようになります。
しつけも勉強も、この社会で生きるためにはとても大切なことなのですが、
今の現代社会は価値観の偏りが強く
生活習慣をしっかりと身につけさせなければならない
人とうまく付き合っていかねばならない
人より勉強できなければならない
などなど、とても生きづらくなってしまっています。

そんな価値観で子育てをするので、親は子どもに
「もっと身に着けさせなかれば」とHavingでガードし、
「もっとできるようにさせなければ」とDoingでカバーしようとします。
つまり、でこぼこなあなたではダメなんだよ、という否定のメッセージです。

親だけでなく、学校も同じですね。
社会全体が人と比べて価値を測ることをあたりまえにしているので、
そんな中で育つ子どもの自己肯定感が低いのは、当然のことと言えるでしょう。

 

Doing、Havingではなく、Beingが土台。

Doing、Beingが悪いのではありません。
それは社会で生きていくには必要なことです。
ただ、Beingが土台であるということを忘れてしまっているのです。

「もっとがんばれ」「もっとこうしなさい」「それはダメ」
と、子どもを叱咤激励、指示命令しているうちは、
子どもはどんどん自信を失い、本来の力を発揮できなくなってしまいます。
親は不安や恐れから、そのような行動になってしまいがちですね。

それをやめ、でこぼこな形を丸くするのをあきらめて、
「大丈夫、この子はこの子でいいんだ」
と、子どもを信頼して関わっていくこと、つまり愛の目線で行動すると、
逆に、子どもは元気になり、本来の力が発揮され、自分の人生を切り拓いていけるようになるのです。

 

子どもの自己肯定感を育む、3つのこと

子どもを信頼するとは、具体的にどんなことでしょう。
ここでは子どもの自己肯定感を育む3つのことをご紹介します。

話を聴いてもらえると、自分を受け入れてもらえた感覚になりますよね。
聴いてくれた相手への信頼感もアップします。

甘えを受け入れるとわがままな子どもになってしまうのでは、という恐れがわいてきますよね。
でも実は子どもの甘えを受け止めることは、自己肯定感を育むことにつながるのです。
ここはとても大切なので、来月取り上げる予定です。

失敗をゆるされると、だめな自分でも大丈夫なんだ、と安心できますよね。
自己肯定感は、だめな自分でも大丈夫、という感覚です。

 

ショート動画にしていますので、ぜひご覧ください。

「子育てでいちばん大切なこと」

 


子育てカフェ&BARでは、この後2つ、ワークをしていただきました。
ワーク①「普段の自分の子どもへの接し方を振り返ってみましょう」
ワーク②「子どもの自己肯定感を育む関わりを増やすには、どうすればいいでしょう」

この2つのワークを参加者同士で対話しながら、取り組んでいただきました。

 

 

以下、参加者のお声をご紹介します。

・自分に余裕がない時、恐れベースになってしまうことに気づきました。
音楽を聴いたり、誰に見せるでもなく気持ちをメモして書くなどすると、気持ちが楽になるなと思いました。

・自分を厳しく見すぎているところを、マイルドにしていけたらと思いました。

・子どもが心配でバタバタしていたけれど、問題は自分なんだと気づきました。

・自分の周りには不登校のお母さんがいなくて、孤独感を感じていたので、ここに来たらそんなママさんたちがいらっしゃったので、安心しました。

・子どもの話がなかなか聞けず、自分が話してしまうので、気を付けたいと思いました。

・不安になることがあるので、こういう講座を受講するのを予定に入れて、自分が安心するようにしたいです。

・よそでも学んでいるのですが、ここで聞くDoing,Having,Beingの説明がとてもわかりやすいです。

 

今回ワークを通して発見した、子どもの自己肯定感を育む取り組みを、ぜひ日常の中に取り入れていただければと思います。

ご参加ありがとうございました!(A.M)

子育てカフェのみなさんと🍀

 

 

 


これからの子育てカフェ&BAR

お昼はリアル、夜はオンライン。

土曜のお昼は、リアル開催の子育てカフェ。
木曜の夜は、オンライン開催の子育てBAR。

お好きな方にご参加ください。

シーズン1「子どもの自己肯定感を育む」
第1回 子育てていちばん大切なこと(終了しました)
第2回 甘えと甘やかしの違い
第3回 子どもの話を聞こう
第4回 ○お話会○自己肯定感の育み方

詳細はこちら
子育てカフェ&BARイベントページ