【子育てカフェ&BAR】③ほめない・叱らない子育て〜こどもの森のハッピーアドバイスシーズン2〜

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今月の子育てカフェのテーマは、「ほめない・叱らない子育て」

え?ほめるのでもなく叱るのでもないならどうするの??

今日は「勇気づける子育て」について考えていきました。

子育てカフェではいつも、安心安全な場であることを大切にしているので、最初にハッピータイムという時間があり、互いの自己紹介や今の気分などをシェアしています。

その後はファシリテーターからのお話です。

 

子どもをほめたり、叱ったりする時って
どんな時?

子育てしていると子どもをほめたり叱ったりする場面はよくあると思います。

礼儀正しくあいさつができた時、テストの点数が良い時、ケンカして仲直りできた時などはほめたくなりますし、

電車の中で大きな声を出したり走ったりした時、おもちゃを出しっぱなしだったり、急いでいる時にのんびりしていると早くして!と威圧的な空気で叱りたくなります。

ほめるのは親の期待を満たしてくれた時で、叱るのは親の期待を満たしてくれない時ではないでしょうか?

 

では、どうして親は
ほめたくなるのでしょうか?

それは、子どもには自分を好きになって欲しい、自己肯定感を持って欲しいと思っているから。ではそもそも「自己肯定感って何だろう?」という事を確認しました。

よく誤解されていて、間違ったやり方で自己肯定感を高めようとしている人が多いです。
何か良いところを見つけて肯定するとか、自分のできることに注目してほめてあげましょうという風に、「自分を肯定すること」で自己肯定感を高めようとすると逆効果になることが多いです。
自己肯定感とは、「私はありのままでいいんだ」「私は生きていていいんだ」といった、根拠の無い大丈夫だという気持ちの事。

ほめられることで身につくのは「自信」で、親がわが子の存在を喜ぶことで育まれるのが「自己肯定感」なのです。よく誤解されることが多いので、まずはこの違いをはっきりとお伝えしました。

ほめたり叱ったりするのは、対人関係を横ではなく縦で捉えているから。
そして親は無意識のうちに自分の期待通りになって欲しいという目的をかなえるために、子どもを「操作」しているのです。
ほめるのも叱るのも、アメを使うかムチを使うかの違いがあるだけで、目的は同じなのです。
このように親のコントロールが続くと、ほめられたり叱られない事自体が目的となって、子は親の価値観に合わせるようになります。
結果、親にとっては都合のいい「よい子」となっていきます。
「よい子」とは、いつも相手の顔色をうかがって自分で決められず、見捨てられ不安があり自己肯定感が低い子の事。

 

人生の悲劇はよい子に始まる。

そして「よい子」というのは大人になっても相手からどのように評価されるのかを常に気にしています。
このように承認欲求に支配されて生きる事はとても生きづらく、相手の望むようなことが出来なくなった途端自分の存在価値を失うので、とても危険な状態になります。
承認欲求はそれほど強い力で人を動かすことができるものなのです。

だけど、そもそも人間には生理的欲求などと同じように承認欲求があるので、「認められたい」という気持ちが湧いてくることは当然の事。
だからこそ、心の土台である自己肯定感をきちんと育むことが何よりも大切なのです。

最後に、「勇気づける」って具体的にはどうする事だろう?という視点で、わが子が絵を描いて親に見せに来た時の場面でどんなアプローチができるのかお伝えしました。

後半は、ブレイクアウトルームで参加者同士で対話していただきました。

 

参加していただいた人の感想と気づき

・自己肯定感の解釈がそもそもズレていて、できたことにフォーカスしていた。自分の価値観で「〇〇すべき」と評価していたのだと気づいた。

「自分が自分のために自分の人生を生きていないのであれば、いったい誰が自分の人生を生きてくれるのだろうか」という言葉が印象的だった。家族のせいにしていたこともあったが、家族は自分の人生の協力者で、その存在のおかげなのだと思った。その感覚をベースに自分の感情はきちんと伝えながら生きたいと思う。

・心の底で相手をどう思っているかが大切で、それは相手に伝わるという話が心に残りました。

・自分は子育てに一所懸命だったなと思う。どうすればわが子がありのままで育つのだろう?と考えていて、このテーマはずっと考え続けていきたい。今は、ほめたり叱ったりすることもなくなり、他と比べることもなくなった。それは子育てを「あきらめる」ということで、だからこそ子どもたちは元気になってきたと感じている。

・「〇〇せねばならない」は自分を苦しめるだけで、ひたすら自己受容あるのみだと思う。ポジティブもネガティブも受け入れた時に、根拠のない信頼感をわが子にも持てると思う。

・結局は自分なんだなと思った。自分を勇気づけることを意識していきたい。

相手を抱きしめるような気持ちで言葉を発したら、いろんなことが解決していくと思う。

 

最後は恒例の無茶ぶりポーズでスクショ撮影。
今回は「勇気づける~~」
と言いながら勇気づけのポーズを。

子育てカフェ参加のみなさんは、元気なポーズが多いですね。

子育てBAR参加のみなさんは、ハートでほっこり♡

 

次回は、いよいよ今年最後となります。

テーマは「子どもと対話しよう」

12月13日(水)10時~ もしくは12月21日(木)20時~(内容は同じです)

メインファシリテーターは、こどもの森のスタッフあゆさんです。

お楽しみに!

(小野淑子)

 


次回以降のお知らせ

シーズン2「大好き!が伝わる子育て」
第1回 子育てをあきらめる?!(終了しました)
第2回 リフレーミングの魔法(終了しました)
第3回 ほめない叱らない子育て(終了しました)
第4回 子どもと対話しよう

日 程:子育てカフェ(昼) ①9/13、②10/11、③11/8、④12/13
子育てBAR(夜) ①9/21、②10/19、③11/16、④12/21

時 間:子育てカフェ(昼) 10時~12時
子育てBAR(夜) 20時〜22時

参加費:2000円

定 員:カフェ&BAR それぞれ20名

お申込み:https://kosodatecafebar2.peatix.com/

講 師:守安あゆみ(認定子育てHATマイスター*/NPO法人コクレオの森理事)
坂本田鶴子(認定子育てハッピーアドバイザー*/コーチ・カウンセラー)
植木尚美(認定子育てハッピーアドバイザー/ことの美代表)
小野淑子(認定子育てハッピーアドバイザー/NPO法人コクレオの森理事)
*子育てハッピーアドバイスの著者である明橋大二医師が提唱する一般社団法人HATの認定資格

開始15分前からzoomのお部屋を開けます。開始5分前までに入室してください。

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