コクレオ会員が主体となって企画し、仲間と共に学び合う場「もりラボ」。
今回のテーマは、ずばり「憲法」でした。
一見むずかしそうなテーマですが、全国で1000回以上の講演経験を持つ弁護士・楾 大樹（はんどう たいき）さんを講師にお迎えし、
「権力＝ライオン」「憲法＝檻」というユニークなたとえを用いて、笑いあり、目からウロコの講演会を開いていただきました。
当日は10代から80代まで、幅広い年代の35名が参加。
楾さんは、「憲法は暗記ではなく、なぜ憲法が必要なのかを理解することが大切」と話し、憲法成立の背景や役割や時事ニュースについて問いかけを交えて語ってくださいました。
たとえばこんな問い──
「今、国会って開かれてる？」
「国会はいつからいつまで？」
「前回の大阪選挙区で選ばれた現役議員は誰？」
楾さんの問いかけに、言葉が出ず会場が固まるときも。
他国では、日常の中で政治の話をよくするそうです。
逆に、政治の話がタブーとされているのは、独裁政権下の国だけだとか。
私たちはどうでしょう？もっと自由に、政治のことを語り合う文化が根づいてほしいと思います。
なお、今回は土曜日のもりラボ企画として開催しましたが、月曜日には高学年から中学部のこどもたちにも楾さんのお話を聞いてもらいました。
小学4年生には少し難しい内容だったようですが、中学部からはこんな声も寄せられました。
「憲法のことを何も知らなかったけど、理解しやすかった」
「憲法だからもっと難しい話かと思ってたけど分かりやすかったし、おもしろかった。公立に通っていた小6のとき、先生から戦争のときに政治がおかしいことをおかしいと言えないことがあったと聞いた。そういうことが起こらないようにするために主権者がライオンを決める必要があるんだなと思いました」
大人たちの感想の一部を載せます。
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・学びがたくさんあり、わかりやすかったです。行動につなげます。
・とてもわかりやすかったです。今の子どもたちはニュース自体を見ていないので、そこにどう食い込むかが重要だと思っています。
その意味で学校教育の重要性が増していると思います。
・憲法のことがよく分かりました！！ライオンと檻のたとえが分かりやすい。
高校の教員ですが、本を読んで勉強させてもらいます。
・とても勉強になりました。知ってるつもりの事実がうわべだけだったことに気が付いて、憲法がもっと素敵で大事なものになりました。 今日来た甲斐がありました。
・分かりやすく面白かったです。無関心が一番あかんなと改めて感じました。学校で習ったことが何も残って無くてびっくり(笑) 家で子どもとも話していけたらいいなと思います。
・今回の話を聞き、国家権力を学び知見を広げられたと感じました。とても興味深かったです。
・来年（子どもが）中３になるので、学んでほしいと思い連れてきました。とても楽しい会でまた行ければと思います。
・2回目です。この年になるとついつい油断してしまいそうで、自分に気合を入れるためにもお話を聞きに来ました。まだまだ油断をしてはいけないことを身にしみて感じるお話でした。
・私が高校の社会科の教員なのですが、本当に自分って政治に関心あるつもりで何もわかってなかったんだなと思いました。反省。来週歴史の授業で、権利の請願の話をします。生徒に今日の話をします！
・「なぜ」を聞かれるのがとてもよかったです。
・知っているようで知らないこともたくさんありました。主権者教育大事。教育に携わる者としてしっかり伝えていきたいと思いました。
・知らないことばかりでとても勉強になりました。子育て中の親としてとても大切なお話。自分を主体的に生きたい・選びたいと思いました。
・選挙には毎回投票に行っているし、それなりに政治にも興味があったつもりでいたけれど、今回のお話を聞いて全く何も政治について理解しておらず、憲法の内容も分かっていなかったことを痛感しました。
とても興味深いお話の展開もあり（選挙のくだり）、あっという間に時間が過ぎていきました。
私たち一人一人が自分で調べて考えなければならないなと強く思いました。先生の本を購入したのでさっそく読みます。
・最近はテレビをつけていることが減るなどして、自分が求めている以外の情報が入りづらくなっていることや、情報がありすぎて何が本当で、何が嘘かわからないこともあり、自分自身が取捨選択していかなければならないと思いました。
・国会中継を見た事もなく、家で政治の話もほとんどした事がないという事に気が付きました。
憲法の事もなんとなくみんなが守るもの…という風に思っていて、全く理解していませんでした。
今日檻の中のライオンを購入し、これから息子と一緒に読んで学びます。
あ、でもまず自分が先に読み、息子に興味を持ってもらえるようプレゼンして、その後一緒に学ぼうと思います！
その次は国会中継を一緒に観て、たくさん親子で話し合えることを目標にします。
・自分の知識が試験対策程度のものであることが良く分かりました。
子どもと権利や憲法について話すために、なぜなのかということに自分が知っていく必要性があると感じられました。これから暮らしていく世の中が安心安全であるためにも話していこうと思います。
・国民主権の大切さがよくわかりました。
子どもたちは多数決でものごとを決めず、話し合いを重ねることが大切とこどもの森で学習しています。今後は憲法についての学習に時間をとる必要があると感じました。
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ニュースに目を向けたり、ちょっと調べてみたり。
そして「考える」。自分なりに「どう思う？」と問い続ける。
最後に「行動する」。誰かと話してみる、選挙に行く、声を届けてみる。
そんな日々の小さな積み重ねが、私たちの未来をつくっていくのだと思います。
ご参加いただいたみなさん、そして楾さん、ありがとうございました！
今回行きたかったけど都合が合わず、、、という声も多くありました。
そんな方は楾さんのYouTubeチャンネルをぜひご覧ください。
(H.O)