④同じ目線で話をしよう〜こどもの森のハッピーアドバイス・シーズン2~

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ある保護者の方が、先日の高学年の話し合いについて、こんなふうに書いてくださってました。

「長崎や広島、沖縄に行って平和学習をするのも大切だけれど、多数決で圧倒するのではなく、一人一人の意見を大切にする話し合いこそ、平和学習ではないかと思う」

いや〜まさに!

そんなこどもの森の対話の学びを、おうちでもぜひ取り入れていただきたくて、
12月の子育てカフェは「対話」についてお伝えしました。

高学年の話し合いの様子はこちらをご覧ください

親が子どもに何か言いたくなるとき…

それは、子どもに注意、お小言、お説教をしたくなるときではないでしょうか(笑)
子どもの困った行動をなんとかしたい…!
そこでわたしたちはつい、頭ごなしに子どもに言ってしまいます。

「いつまでゲームしているの!」

するとたいていの子どもは、しぶしぶゲームをやめます。
このように、頭ごなしに言うことで、子どもはすぐ親の思い通りになります。
ただし、それは一時的なもの。
また翌日にはゲームをしていて、毎回おなじように言わないといけなかったり、
そのうち子どもは親にかくれてゲームをするようになるかもしれません。
親子関係は悪化し、
子どもは「あ~うざっ」「どうせおれなんて」と自己肯定感を下げてしまい、
親も子育ての自信を失ってしまう。

参加者の方たちからも、
・子どもが心を閉ざしてしまう
・親が本当に伝えたいことが伝わらなくなる
・親が自己嫌悪に陥る
・子どもが自分で考えなくなる
といった意見が出ました。

頭ごなしに注意やお説教をすることは、デメリットが多そうです。

では、いったいどうしたらいいのでしょう。

それは「対話」です。
対話とは、対等な関係で、お互いを尊重しあいながら、伝えあい、聴きあうこと。

尊重と対等のあり方でいること。
それが対話のスタンスです。


これから子どもと対話を始めようと思っている方には、まず、
いきなり子どもと話をする前に、対話の準備をおすすめします。

「対話」の準備

1、心を整える

2、伝えたいことを整理する

3、ゴールを手放す

では、いよいよ対話をしましょう。

講座では対話のコツを5つ、お伝えしました。
ここでは詳細は割愛しますが、対話をうまく進めるコツは、うまくいかないと感じた時はすぐに準備の「1,心を整える」に戻ることです。
子どもとの話し合いの中で熱くなって、つい思い通りに話を進めたくなったり、いらいらしたりする場合は、尊重・対等のあり方からずれてしまっている可能性があります。

「子どもを思い通りにしたい」という思いが潜んでいないか?
自分の中にある「正しさ」を相手に押し付けてはいないか?
相手の話を聞こうとしているか?
などなど、自分の内側をよくよく観察してみましょう。
それはまさに、自分との対話です。

ロールプレイをしよう

講座では、このあと対話のロールプレイをしていただきました。
子ども、親、観察者に分かれ、それぞれ役になりきって話合いをしました。
今回のシチュエーションはこちら。

ロールプレイをしてみての、参加者のみなさんの感想です。

・対等を心掛けるけれど誘導しようとしている自分に気づきました。
・子ども体験をして、自分の子どもの気持ちがわかりました。
・自分の子どもになった気持ちでやってみたら、子どもも親のために妥協しようとしてくれてたのかもと気づきました。
・子どもの立場になってやってみた時に、あんなにドキドキしたり不安感に陥ったり、親の言いたいことはなんなんだろうと、いろんな感情が動いているんだということに気づきました。

ロールプレイを通して、子どもの気持ちがわかったり、普段の自分の関わり方を再発見したりできたようでした。
また、観察者の役割をすることで、自分を俯瞰して見る(客観的に見る)目を養うきっかけにもなったのではと思いました。

気づきのシェア

最後に、今回の子育てカフェを参加しての気づきのシェアを一部ご紹介します。
・観察者を自分の心に住まわせようと思いました。
・こういう場(聞いたり聞いてもらったりという場)が必要だなと思いました。
・子どもに(自分の話を)受け取ってもらっているという感覚がないと、対話が成立しないんだなと思いました。
・親自身のジャッジを無くすことが、子どもと対話をするために大切なことだと思いました。
・普段から話ができるような関わりをすることが大事だと思いました。

俯瞰の視点を持って対話し、もやもやした時は内観する。
言いたいことがある時こそ、相手の話を聴く姿勢をしっかりと持っておきたいものです。
日常での関わり自体がトレーニングですね。

「子どもといえども、計り知れない他者である」

尊重と対等のあり方を意識しながら、肩の力を抜いて、お互いのあるがままを受け入れられる器を作っていきたいものですね。(A.M)

最後にみんなで「対話」をイメージしながらスクショ!笑

次回のご案内
いよいよシーズン3!
幸せな子育ては自分の幸せから。
親自身の自己肯定感を育むことが、テーマです。

シーズン3「これで決まり!わたし丸ごとオッケーのコツ」
 1/11(水) 心をこめてわたし自身を承認しよう
 2/8(水) 自己受容~わたしをまるごとオッケーする~
 3/8(水) わたしへの手紙

時 間:10時~12時
参加費:2000円
 3回まとめてお申込みがお得!6000円→5400円に!
 万一欠席された場合、後日レクチャー部分の動画をお送りいたします。安心してまとめてお申込みください。
 (単発参加の方への動画送付はありません)
 第1回目終了後でも、3回まとめてお申し込みが可能です。
 参加できなかった回の動画をお送りいたします。
定 員:20名
講 師&ファシリテーター
    守安あゆみ(認定子育てHATマイスター*/NPO法人コクレオの森副代表理事)
    坂本田鶴子(認定子育てハッピーアドバイザー*/コーチ・カウンセラー)
    植木尚美(認定子育てハッピーアドバイザー/ことの美代表)
    小野淑子(認定子育てハッピーアドバイザー/NPO法人コクレオの森理事)
     *子育てハッピーアドバイスの著者である明橋大二医師が提唱する一般社団法人HATの認定資格

参加申し込み者に、個別にzoomのURLをご連絡いたします。
9:45から部屋を開けます。9:55までに入室してください。

お申し込みはこちら
【オンライン開催】こどもの森のハッピーアドバイス 「これで決まり!わたし丸ごとオッケーのコツ」

<キャンセルについて>
開催日前日の16時までにご連絡ください。
Peatixのキャンセルポリシーに従って手続きを行います。
ご連絡なき場合、キャンセルは致しかねますのでご了承ください。
また講座がスタートした後からの返金も受け付けませんので、あらかじめご了承ください。