10月13日(水)にAグループ4名で高学年向けのプログラム「ことば劇であそぼう!」を実施しました。
今回は「ことば共同」という時間をいただきました。
「ことば」に関わる事であればなんでもよいということでしたので、まずはアイデア出し。その中から、メンバーのひとりが経験したことのある、演劇ワークショップの手法を使って構成することに決まりました。
それは、あるひとつの「お題」について、劇を創作するというもの。ただし、テーマの言葉は使いません。何について話しているか、観ている人に伝わるように作ります。
———-
《例》お題:雨
「雨」という言葉を使わないで、劇を創作
劇は簡単な会話形式
———-
3回(9/16、9/26、10/3)のZOOM打ち合わせを行い、まずは自分たちで創作を体験してみるところからスタート。その後、授業の「めあて」についてや役割分担、タイトルなどを相談して13日の授業に臨みました。
実際の授業では、2回のワークを実施。
創作、発表を行いました。
———-
1.個人ワーク
お題「風」
2.グループワーク
お題「平和」
———-
当日はこんな流れで進みました。
まずは、自己紹介とやり方の説明。
次に、今日のワークで大切にしてほしいことを、子どもたちに伝えました。
大切にしてほしいこと
———-
・チャレンジしてみよう
・○も×もない(正解も不正解もない)
・表現をしてみよう
・自分を大切にしよう
———-
そして、いよいよ個人ワークです!
お題は「風」
始めは皆戸惑いながらも、それぞれの発想で書いていきます。筆が進む人、進まない人。ひとりでじっくり考えたり、周りとおしゃべりしながら考えたり。自分では思いつかないアイデアに驚いたり、感心したりする姿もありました。
中には、「絶対嫌や!考えたくない!」と、高らかに宣言する人も。笑
初めてのワークに、いろいろな表情を見せてくれます。
創作終了後は、数人に発表してもらいました。
みんなの前で、自分の創作劇を演じます。恥ずかしそうにしながらも、がんばって演じてくれました。
続いてグループワークです。
グループは各5人。
お題は「平和」です。
ワーク前にデモとして、私たちが作った劇(お題は「地球」)を見てもらいました。何度か練習をして、満を持しての発表でしたが、結果は…ややすべり?
対話的に創作するグループワークは、様子が一変。個人ワークとはまた違った難しさや面白さに向き合っている様子が伺えました。
どんどん進んでいくグループ、なかなかかみ合わないグループ。創作の進め方もそれぞれです。
たわいもない話の中で、アイデアが降りてくる瞬間。降ってくるや否や「これだこれだ」と言わんばかりに集中して書き続ける。
自分が「これ!」と思うものが見つけ、それが誰かと一緒だった時のキラキラ感。
話し合いの途中で、まとめ方が一致できずに立ち止まってしまい悩む。
ふざけてるのかな?と思うくらい、面白い事ばかり言い合いつつも、その中に垣間見える、もうちょっと良いものにしたいという気持ち。
製作時間が過ぎてしまう中で、最後まで完成させたいから「もう少し時間をください!」と意見を叫ぶ姿。
仕上がりには納得のいっていない様子がありつつも、やり切りたいという想いの強さ。
休憩時間にも、話し合ったり創作している姿がありました。
できあがった劇は、4つのグループそれぞれ、全く違った仕上がりに!
発表を終えて、みんなから拍手をもらった時、照れや安堵が混じり合った、どこか誇らしげな表情が印象的でした。
最後は振り返りです。
振り返りシートに記入して、数人に感想を述べてもらいました。
いくつかご紹介します。
———-
・みんないっしょに共感できる時うれしかった
・おかしの話をしてる時めっちゃおかしを食べたくなった
・いけんがあわなくて、かんがえていることがちがうんだと感じた
・リハーサルしたとき、グダグダでおもしろかった
・みんなで台本を考えているとき、楽しかったし、みんなで協力できた気がした
・世界にはいりこめるみたいに場面がそうぞうできたグループがあった。おしばいがよかった。
・みんな1つ1つのグループがぜんぶちがくてすごいなって思った!!
・自分は1人のげきを発表した。文も面白くできたかと思った。
・みんなおもったよりもまじめか。つかれた。
・短くてもテーマにそって会話するのは意外とむずかしい
・かんじゃったりうまく言えなかったりしたけどまぁまぁうまくできたから良かった
・すごい面白かったし、作る時が一番楽しかった。ふざける時間とか笑ってる時間がやっぱり一番平和やな、と思った。
———-
「ことば」を使った創作の時間。
1時間半ほどでしたが、想像の斜め上を行く展開の連続でした。私たちにとっても、子どもたちにとっても、とても刺激的な時間となりました。
それぞれの発想力を感じたり、伝えることの難しさや、面白さを味わう時間になったのではないかと思います。
何より、前向きに取り組んでいる姿や楽しんでいる姿を見ることができました。「ありがとう」という言葉もいただきました。本当にうれしかったです。
私たちからも感謝の気持ちを伝えたいと思います。
ありがとうございました!