「その子のそのままを受け止めていますか?」こどもの森のハッピーアドバイス

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11月11日(水)の子育てカフェのテーマは「承認」
メインファシリはプロコーチので子育てハッピーアドバイザーの坂本田鶴子さんです。

「承認」って人が生き返るほどパワフルなものなのですが、
そのことはあまり知られてないようです。
今回はその「承認」について、学びます。

さて、まずは自己紹介。
今回はみなさんに「自分の好きな花」を1つ、教えていただきました。
好きな花って、自分の持っている要素やこんな人になりたいと思っている要素を含んでいるのです。

たづこさんの好きな花は「月下美人」

気品があって凛として、暗闇を照らす希少価値のある花だからだそうです。
たづこさんのイメージにぴったりですね!

さて
承認のコミュニケーションってどんなものでしょうか?

この画像を見たとき、どこに目がいくでしょう?

そう、欠けている部分を見てしまいますね。
承認とは、欠けている部分ではなくて「ある部分を見ようよ」というもの。

そして、相手を信頼して「あなたは素晴らしい可能性を持っている」を前提にしてコミュニケーションをしようよ、というものです。
相手の長所、強みを見ること伝えること。
結果ではなく経過を見ること伝えること。
条件付けのコミュニケーションではないこと。
やらないときは見守り、やった時にすかさずほめること。
その人(子)が少しでも成長したところを見つけること。
信頼して可能性を見ること。見続けること。
相手を気にかけること。
「ありがとう」を日常に増やすこと。

コミュニケーションすることで、
元気になったり、モチベーションが上がったり、癒されたり、ホッとしたり
自分の可能性を信じられたり、その人本来の力が発揮できるようになったり。
それが承認のコミュニケーションです。

車はガソリンなしでは走れません。
人も同じ。
否定、批判はガス欠を引き起こします。
承認のコミュニケーションはガソリンなのです。

可能性を見続けられて、エネルギーを補充され続けると、
人は本来の力を発揮しだします。

子どもが本来持っている力を発揮するためには、
親が子どもの可能性を見続けて、今あるものを承認し続けていくこと。
そうすれば子どもは生き生きと輝き始めます。

 

 

さて、後半はグループに分かれて「承認のワーク」をしました。
1人ずつ、これまでの人生でがんばったこと、苦しかったこと、自分をほめてあげたいこと、楽しかったこと、おもしろ体験などを語っていただき、
周りで聞いていた人はその人のいいところ、がんばったところなどを見つけだして「承認のシャワー」を浴びせます。

「そんなことが・・・それは本当に辛かったでしょうね。」
「ずっとがんばってこられたのですね」
「お話を聞いて、なんて素晴らしいんだろうと感動しました」
「そういうこと、誰にでもできることではないと思います」などなど・・・

 

この承認のワークは本当にパワフル。
お一人が話していただく時間はほんの数分ですが、
その中にその人の素晴らしいところを見つけだし、たっぷりと承認のシャワーを浴びていただくと、
驚くほどの癒しと元気づけができるのです。

今回のワークでも、何名かの方が涙されていました。
それほどに、これまでずっとがんばって生きてこられたのですね。

この承認のワーク、ぜひお子さんにやってみてくださいね。
お子さんが自信を取り戻し、意欲的になっていきますよ。

 

最後に参加者のみなさんからの感想です。

・承認のワークは何回受けても、自分を認めてもらえるって嬉しいし元気が出るなあと思います。
・ほめられるということはこの歳になっても嬉しいことで、心が穏やかになるんだなあと再確認できました。
・子どもにああしろこうしろと言うよりも、一つでも承認の言葉を伝えることでその子の力にどれほどなるかと思いました。
・自分がほめられる機会がなかなかないので、励みになりました。
・相手の素敵なところを見つけるのって楽しいなあと、それを子どもにすればいいんだと気付きました。
・承認のコミュニケーションに慣れてなくて、素直に受け取れない。自然に受け取れるようになりたいです。
・今日はたくさんほめていただいて、自分は思ってなかった意外な言葉が多くて、自分を認めてなかったんだと気付きました。
・人のいいところを見つけるのって普段あまりできてないと思っていたが、思ったよりできました。
・ほめてもらえることで自分をさらけ出せる、とても素敵なワークだなあと思いました。
・欠けている部分を埋める教育と言うのがとても印象に残りました。学校だけでなく家でも欠けている部分ばかり言われたら誰でも自信なくすよなあと思いました。

箕面こどもの森学園では、子どもを承認するコミュニケーションがシステム化されています。
例えば学習のふりかえりで肯定的なコメントを毎週書いていたり、
全校集会で「友達のいいところ」を伝え合ったり、
そもそも学習そのものを自分で決めることができたりします。
だから子どもが生き生きしているのです。

(A.M)

 

【今後のこどもの森のハッピーアドバイス】

9月からの子育てカフェは、「自己肯定感」を育むための基本を、一からお伝えしていきます。
基本なので、何回聞いても聞きすぎることはないというぐらい、とても大切なことです。
聴くこと、伝えること、受け止めること、話し合うこと・・
お互いに一人の人として尊重し合える関係を作り上げるためには、
このコミュニケーションの基本をしっかりと学ぶことが大切です。
同時に、自分自身をねぎらいゆるすこと。
安心できる場で、参加者同士で語り合う中で、どうぞほっと一息ついてください。
講座終了後に、短い時間ではありますが、
ほっこり自由におしゃべりしていただく時間も設けます。
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第1回 9/9(水)「本当に子どもの話を聴けていますか?」(終了しました)
第2回 10/14(水)「本当に伝えたいことが伝わっていますか?」(終了しました)
第3回 11/11(水)「その子のそのままを受け止めていますか?」(終了しました)
第4回 12/9(水)「対話していますか?~対話とは自分も相手も尊重すること~」
時 間:10時~12時
参加費:1500円
定 員:20名
講 師:守安あゆみ(認定子育てHATマイスター*/NPO法人コクレオの森副代表理事)
坂本田鶴子(認定子育てハッピーアドバイザー*/コーチ・カウンセラー)
*子育てハッピーアドバイスの著者である明橋大二医師が提唱する一般社団法人HATの認定資格
ファシリテーター:植木尚美(ことの美代表)
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いいところも悪いところもまるごと受け入れ、
わたしはわたしでいいんだと思える心。
それが、自己肯定感です。
自己肯定感を持っている人は、
人生をいきいきと幸せに生きることができます。
子育てカフェでは、子どもの自己肯定感だけでなく、
おとなの自己肯定感も育み、
親子がともに生き、幸せになるためのお手伝いをします。
まずはおとながホッとして、肩の力を抜いてラクになること。
どうぞほっこりしにおいでください。