【Manabee共育プログラム】『かがやけ✨10代 人生スゴロク』〜高学年の人が近未来の人生を考えてみる

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今年もManabeeの共育プログラムが実施されました!

 

9年目になる今年も、Manabee受講者による共育プログラムが実施されました。
11月21日に実施された高学年むけのプログラム「かがやけ✨10代 人生スゴロク」について、受講者のRさんがプログラムづくりから実施までを書いてくださいました。
プログラムづくりのプロセスと実施当日のモジモジモヤモヤドキドキワクワクを読者の皆さまもお楽しみくださいね!

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◎話し合いの様子

 

いったい、何から話し始めれば良いのだろう?

初めて出会う人たちとの共育プログラム作り。

プログラムを提供する子どもたちの課題から作るわけではない。

当日までに、何をどれくらいの頻度で話し合う?

どれくらいの熱量でのぞめば良い?

全ての事が未規定の中で、自分たちで進めることに戸惑いながらのスタートだった。

なるべく自分たちを開いて、相手のことばに耳を傾けて、共通のものを探っていく。

自分たちの向かおうとするその方向への、それぞれに現れる感情の違いに戸惑う。

一人がぽつりとことばを放つ。

そのことばの上に、もう一人がまたことばを積み重ねてみる。

理解できなかった相手の言ったことの意味をていねいに問う。

ときに自分の説明のあいまいさを反省する。

忍耐をも必要とするそれらの時間は、少し頼りない。

でも愛しくて、そしてとっても大事な時間。

話し過ぎていないか、自分の当たり前を前提にしていないか、相手の伝えようとしていることを捉えようとしているか。

自分の声をちゃんと聞けているか、楽しい場になっているか。

共育プログラム実施の日が近づいてくると、それまでの対話の積み重ねと

迫りくる期限のプレッシャーとで、それぞれが活発になる。

ラインメッセージ上でのやりとりも役割分担も流れるようになってきた。

ついこの間会った人たちと、数回ミーテイングした人たちと、だ。

 

◎プログラム決定

 

私たちのグループがつくった共育プログラムは、こんな感じ。

選択プログラムのポスター

スゴロク 黄色のマスは子ども達がつくる

すごろくという遊びを通して、10代で直面するであろう葛藤を選択マスで表現。
どちらを選ぶかで、自分が何を大事にしているのかについて、気付いたり、考えたりできるようにするのがねらいだ。

 

◎実施のスケジュール

 

タイムスケジュールは、こんな感じ。

①自己紹介・すごろくのやり方の説明
②何も書かれていない黄色のマスに、自分たちで内容を考えて書き込む。
③すごろくをする。
大きなマスでは、選択肢に答え、その選択肢を選んだことから考えられる大事なこと、ことばのカードをもらう。
④もらったカードに優先順位をつけて並べ、その理由を交流する。
⑤振り返り

当日の様子は、こんな感じ。

プログラムの内容を説明

黄色のマスに書き込もう!

スゴロクやってます!

コマを進めよう!

②の活動で、子どもたちが考え出したマスの内容が面白い!
・暴力で学校を退学。さいころで6が出るまで休み
・変顔してすべる。6マスもどる。みんなを笑わせるまで変顔をする
・好きな人を友達に取られた3回休み
・修学旅行の日に寝坊した。次に人が來るまで休み
・道に迷ったスタートにもどる。

子どもたちの考えたすごろくのマスの内容がゲーム性を高め、スタート~ゴールまでを何往復する子もいるなど、
想像以上に楽しんでいた。

さて、子どもたちはどんな選択をしていたのか。

例えばこの選択肢では、参加者4人ともaを選んでいた。
忙しいから部活をやめたい。でも自分はレギュラーだ。
a.迷惑をかけるがやめる。(自分を大事にする。)
b.レギュラーなので続ける。(集団を大事にする。)

次のような選択肢では、このマスに止まった3人それぞれがbを選んでいた。
グループワークの宿題があるが、他のメンバーが参加しない。
a.自分一人でやってしまう。(課題をしめ切りまでに終わらせることを大事にする。)
b.他のメンバーをせっとくして一緒にやる。(みんなでやることを大事にする。)

④の活動では、それほど迷う様子もなく、もらったカードに優先順位をつけて並べていた。

選んでゲットしたカードを並べよう!

自分が選んだカードについて話そう!

「自分を大切にする」のカードをもっていた3人は、全員優先順位の一番にもってきていた。

選択肢のあるマスでも、子どもたちは、あまり迷うことなく選んでいた。
(どっちもやる、というのもあった。)

子どもたちは、自分たちが大事にしているものを知っていた。

選択マスの内容も子どもたちが考えると、いったいどんなものになるのだろう?

見てみたい。

 

無事に共育プログラムが実施できてほっとした。

子どもたちが楽しんでくれて本当によかった。

グループ3人の大人の力と子どもたちの力が結集して、すてきでエキサイティングで楽しいすごろくができた。

うれしい。(AK)

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Aチームの皆さんの対話の積み重ねにより、共育プログラムが練り上げられ、実施することができました。風邪でお休みの人がいて人数は減りましたが、楽しいけれど考えを深められる素敵なプログラムでした。(Manabeeサポーター:のり)