六瀬ほしのさと小学校(仮称)の参考にさせてもらうため、5/10(金)に高知県にある廃校を利用した一条校である学校法人日吉学園 とさ自由学校さんを見学させてもらいに行ってきました。
とさ自由学校ってどんな学校?
とさ自由学校は、こどもたちの興味関心を尊重し、自己決定を大切にしている自然の中での体験学習を重視した学校です。
山のふもとに建ち、近くには大きな川が流れている豊かな自然の中にありました。
学習は教科ごとではなく独自の科目を設定し、教科横断的に学習を行っています。
GL(グループラーニング)という時間にはクラスごとにしたいことを話し合ったり、スケジュールを決めたりしていました。オリジナル映画を撮っているクラスもありました。
こころざし科という時間には、自分たちの学校生活に必要なことから生まれたグループに分かれて、とさ自由会議の時間の準備をしたり、ビオトープの環境整備や花壇の整備、放送の打ち合わせなどが行われたりしていました。
給食はオーガニックで地域食材を使った手作りのメニューだそうで、こちらもごちそうになりました。
給食のメニューはFacebookで更新されているのでぜひ見てみてください。
https://www.facebook.com/tosajiyu/?ref=embed_page#
午後はアムス(Art Music Sportの略)の時間を見学しました。
一般的な学校で言うところの、体育、家庭科、図工、音楽の時間で、こどもたちが選択できるシステムになっていました。
こどもたちが選択できる機会が多く、学習する内容もこどもたちの生活の中から湧き上がってきたものと密接に関連している様子でした。
魅力的なカリキュラムだけど、なぜこんな風にできるの?
午後からは、学校の立ち上げからされていた難波さんに、カリキュラムの考え方や設立当時の審議会のことなど様々なことをお聞きしました。
一条校は学習指導要領に準じて学習を組み立てなければなりませんが、多くの学校では教科ごとに科目を設定しているので、大きく困ることはありません。
しかし、教科横断的な学習をする場合は、そこが分かりにくくなってしまいます。
とさ自由学校では、指導要領を細分化し、学習活動でなにを学んでいる時間なのかを綿密に考え、抜け漏れがないように考えてカリキュラムを組んでいるということでした。
わたしたちの考えている体験的な学びも、学習指導要領の範囲内で実現できるだろうということが、今回の視察でより強く見えてきました。
考え方を聞くだけでなく、それを具体化した学校や学習の様子が見られたことで、より一層ほしのさとの学びを具体的にイメージすることができました。
難波さん、とさ自由学校のみなさん、ありがとうございました!(T.F)