インクルーシブ教育で有名な南桜塚小学校の元校長の橋本直樹さんが2026年度開校を目指して認可申請中の「六瀬ほしのさと小学校(仮称)」の教育スタッフになることになりました。(設置計画は予定であり内容変更があり得ます)
昨年度までは南桜塚小学校で校長をされ、「子どもを『分けない』学校」という本も出版されました。
2025年度からは、学校法人あけぼの学園に入職され、2026年度開校を目指している「六瀬ほしのさと小学校(仮称)」の設立準備に関わられています。
以下、橋本直樹さんからのコメントです。
長年、公立学校に勤める私が目指してきたのは「誰もが安心して学び、成長できる学校」という、いたってシンプルなものでした。しかし、この当たりから遠ざかっていく教育の現実を前に、息の詰まりそうになる学校に子どもたちを押し込めてはならないという思いで、日々の教育を進めていました。テストの平均点で都道府県や学校の値打ちを測り、点数で人を評価する中で、個々の子どもの姿や集団の中での子どもの関係性が見えなくなっているのが今の教育です。
テストの点数を上げるために、新たなテスト導入するなどは、もはや教育と呼べるものではありません。
わたしたちは、「今公立がおもしろい」と打ち出し、教育制度の枠の中でうまく運用し、柔軟な対応を行ってきました。子どもたちが安心して学校生活を送るために、特別扱いをしてきました。それは一人ひとり違う、その子どもにとって必要な特別扱いです。日々、小学校チームとして奮闘してきましたが、制度の枠の中での運用にとどまらず、制度を越えた取り組み、さらには自分たちが制度をつくるのだという気概を持って学校運営にあたることなくして、教育の再生はありえないと考えるようになっていきました。それは、公立学校の限界を感じる日々でもありました。
そんなある朝、朝刊を前に釘付けになった記事がありました。「猪名川町の中学校跡地に小学校誘致」の記事でした。先を越されたという思いで記事を読み進めると、学校づくりの主体が、なんと私が勤める南桜塚小学校区にある、これまで注目してきた「あけぼの学園」であり「箕面こどもの森学園」ではないですか。繰り返し記事を読みながら、猪名川の地に出来るであろう小学校への期待は膨らんでいきました。「六瀬ほしのさと小学校」、なんと素敵な名前でしょう。自然豊かな地に、自由な発想のもと人間として開放された、民主的な教育が展開されることが教育再生の一歩となるのではないでしょうか。地域に開かれ、学校からも地域がよく見え、学校を中心として地域で、そして社会で子どもが育つ小学校として成長することを期待しています。
それに伴って、オンラインイベントを企画しました。
「なぜ六瀬ほしのさと小学校の教育スタッフになろうと思ったのか?」
「今までどんなことを大事にされてきたのか?」
「六瀬ほしのさと小学校でどんなことを大事にしたいと思っているか?」
などお話を伺えたらと思いますので、興味のある方はぜひご参加ください。
(アーカイブもあります)
みんなで創るミライの学校プロジェクト「誰もが安心して、成長できる学校とは?」
(T.Y)