おとなの自己肯定感は、
自己受容によって育まれます
子育てカフェ&BAR、シーズン3は「おとなの自己肯定感」がテーマ。
どんなにいい子育てをしようとしても、
親である自分自身の自己肯定感がなければ、
子どもの自己肯定感は育めません。
子どもの自己肯定感は、わたし自身の自己肯定感から。
ということで、2月の子育てカフェ&BARでは、
自分自身をあるがまま認め、受容できるようになるためのお話と、ワークをしました。

毎回、ハッピータイムから始まります。

子育てBARは乾杯から🍷
頭の中に響く、自己否定の声
わたしたちはほとんど無意識のうちに、自己否定をしてしまっています。
失敗した時
自分には力がないと思った時
自分の容姿に自信がない時
バカにされたとき・・・などなど
なぜわたしたちは自分を否定してしまうのでしょうか。
それは、そこには何かしらの価値判断があるからなのです。
無意識のうちに頭の中に響く、内なる声。
それを「インナーペアレント」とも呼びますが、
その内なる声ががんこ親父のような厳しい声だった時、
わたしたちは「どうせ自分はダメなやつ」と自己否定に陥ってしまいます。
わたしたちはみんな始めは赤ちゃんでした。
赤ちゃんの頃は一切の価値判断がないため、自己否定しようがないですよね。
ギャン泣きしようが、ウンチを漏らそうが、
「ボクってだめなやつ」
なんて思う赤ちゃんはいないですよね。
ところが、育てられていく中で、
親や先生の言葉や、体験から、
「こうしたら怒られる」「これはいいこと」「こうすべき」
などの価値判断を身に着けていくようになります。
そして大人になる頃にはすっかり自分の「価値観」「正しさ」を持って生きていくようになります。
ちょうど、黄色い色眼鏡をつけて生きているようなもので、
幼いころからちょっとずつちょっとずつ黄色い色がついていくので、
自分が黄色い眼鏡をつけていることすら、気づかないのです。
つまり、わたしたちはありのままの世界を見ていない、ということです。
言い換えれば、
わたしたちは、自分の見たいように世界を見ている、と言えます。
先ほどの「がんこ親父」の声も、自分の内側だけで起きていること。
思い込みの世界のことなのです。
その思い込みが自分自身を厳しく見張り、否定し、傷つけているのなら、
それはまさに自虐プレイ。
これが、自己否定のメカニズムです。
がんこ親父ではなく、神さま。
では、無意識に頭の中に響くインナーペアレントの声が神さまのように
とても受容的だったらどうでしょう?
失敗した時に、
「よくがんばったね」
「失敗しても大丈夫じゃよ」
と、ねぎらい、やさしく受容してくれる声だったら、
わたしたちはホッとして、心の中に安心感が広がり、
「よし、もう一度チャレンジしてみよう」
と意欲が湧くことでしょう。
自分のダメなところも「そうなんじゃね」とまるごと受け止め、
「かわいいね」「そんなあなたが大好きじゃよ」と、愛されると、
だんだん自分の凸凹が気にならなくなり、
あるがままの自分でいいんだな、という感覚が広がっていくことでしょう。
自己受容の道は、
がんこ親父の声ではなく、受容的な神さまの声を聴こうとすることなのです。
実は、他者否定も自己否定と同じ。
ここまで、自己否定のしくみについてお伝えしてきましたが、
実は他者否定も自己否定と同じしくみで起きているのです。
例えば、
子どもが言うことを聞かないとき
子どもが失敗した時
パートナーが理解を示さない時
相手が思い通りに動かない時・・・などなど
相手が間違っている、お前が悪い、と思っているのですが、
その価値判断は自分の内側で起きていることです。
自分の持っている価値観、「~~すべき」に反応しているのです。
現実は内面の投影と言われています。
目の前に起きていることは、すべて自分の内側、
価値観というフィルター越しに見えている世界です。
黄色い眼鏡越しの世界です。
鏡を見て自分の姿を整えるように、
現実を鏡と思って、自分の内側を確認してみましょう。
自分の持っている「~べき」は、他者だけでなく、自分自身をも縛っています。
他者を通して自分を縛る「~べき」に気づき、ゆるしていくことで、
自己受容を深めていきましょう。
自己受容のワーク、2ステップ
ゆるめて、受容する。
講座の後半は、自己受容のためのワークをしていただきました。
まず、自分の中にあるがんこ親父の声に気づき、ゆるめていきます。
具体的なステップは以下のとおりです。
①「~~に越したことはない」という言葉に変換する
例)遅刻してはいけない → 遅刻しないに越したことはない
いかがですか?
この「~~に越したことはない」と文末を変えるだけで、
なんだかちょっとゆるまる感じがしますよね。
②さらに神さまの言葉に変換してみましょう
例)遅刻してはいけない
→時間にルーズなダメなやつと思っているんじゃね(ネガティブな気持ちを受け止める)
→遅刻しても大丈夫じゃよ
→自分のペースでいいんじゃよ
ダメな自分を「そのままで大丈夫」と受け入れていくと、
心がホッとして、逆に前向きな気持ちが自然と湧いてきます。
人の心って、ほんとに逆説的ですね。
「にんげんだもの」
最後に、自己受容を促す言葉を3つご紹介。
①「~に越したことはない」
ワークで取り入れたこちらの言葉は、「~べき」をゆるめるすごい力を持っています。
②「まあ、いっか」
頑なにこだわっていた心を軽くほぐしてくれる言葉です。
③「にんげんだもの byみつを」
言わずと知れた相田みつをさんの名言。
人間ってそもそもそんなふうにできている。
だからそれでいいじゃない~という、深い人間観察に基づいた言葉ですね。
参加者のみなさんの気づきと感想
・前の私だったら、ここまで変換できなかったと思いました。
・夫に対してがんこ親父がたくさん出てきました。その中で周りの人から「余裕がなかったんかな?」などと思いやりある言葉をもらって、そこが感じられてなかったことを実感しました。
・肩の力が抜けていくのがわかりました。
・だめだだめだと思っていたけれど、それでもいいんじゃない、というのがすごく心に残りました。「〜べき」がさらに自分を苦しめていたんだということがわかりました。
・「〜に越したことはない」「神さま言葉」の2ステップ変換がすごくいいなと思いました。無理なく素直に言葉が出てくるなと思いました。
・学校で「お母さん、家でこうしてくださいね」と先生から言われたことをしなくてはいけないと思ってしまってて、「お母さんだから」を辞めたいと思っていたけれど、「親も人だもの」と思えるようになってから楽になりました。
・神さまの代わりに「推し」から声をかけてもらうというのもいいと思いました。
・子どもの頃トイレに相田みつをのカレンダーがかかっていたのを思い出して、お母さんありがとうって思いました。
・ゆるめるワークはもう4、5回は聞いているけれど、聞くたびに違う気づきがありました。
ゆるめるのもだいぶできるようになってきました。生活の方がだらだらになったりもするけど、その分家族との関係がとてもよくなりました。人への批判もゆるまったなと。それは逆に自分にもあると気付いたから。
・ワークしている中で、自分のトラウマに気づくことができました。
・神さま言葉に変換するときは、「〜じゃよ」とつけると出てきやすいみたいです笑

子育てカフェのみなさんと「自己受容~♡」のポーズで🍀

子育てBARのみなさんとも、「自己受容♡」のポーズで🍷
参加者募集中!
いよいよ今年度最後の子育てカフェ&BAR
お昼はリアル、夜はオンライン。
土曜のお昼は、リアル開催の子育てカフェ。
木曜の夜は、オンライン開催の子育てBAR。
お好きな方にご参加ください。
みなさんの「話したい!」パワーを大事にしたくて、
11月より子育てカフェの終了時間を少し延長し、10:00-12:15にすることにしました。
(BARは変更なしです)
シーズン3「わたしの自己肯定感を育む」
第1回 人を勇気づける「承認」のチカラ (終了しました)
第2回 どんなわたしでも、100点満点(終了しました)
第3回 ○お話会○わたしを生きる
詳細はこちら
子育てカフェ&BARイベントページ