「うちの子、なんでこうなの」
そう思ったときはリフレーミング。
子育てカフェ&BAR、シーズン2は「幸せな親子関係を育む」をテーマに進めています。
10月はリフレーミングをしました。
リフレーミングとは、一言でいうと、ものの見方を増やすこと。
普段、ついつい子どものダメなところばかりに目が行きがちですが、
ほかの見方もしてみようよ、という提案です。
10月も子育てカフェを楽しみにいらしてくださったみなさま、
始まる前から和気あいあいとした雰囲気です。
子育てBARのほうは、思い思いの飲み物片手に
忙しい平日の夜20時に集まってくださいました。
リフレーミングで自己肯定感アップ
幸せに生きるために最も必要なもの。
それが「自己肯定感」です。
自己肯定感とは、こんな自分でいいんだ、生きてていいんだ、と思える心のこと。
自分の存在そのものにオッケーを出せている状態です。
勉強ができなくても、学校に行けてなくても、友だちがいなくても
そんな自分でいいんだ、大丈夫なんだ、と心から思えた時、
ふしぎと元気が湧いてくるものです。
子どもの自己肯定感を育みたければ、子どものことをまるごと受け止め、
「ああ、あなたはそう感じるんだね」
と、子どもを受容していくことが大切です。
ところがわたしたち大人は、ついつい子どものダメなところばかりを気にしてしまいます。
この絵を見て、どこに目が行きますか?
パッと見たとき、まず、かじった部分に目が行くのではないでしょうか。
これはわたしたちの脳が、欠けている部分に注目する癖があるためです。
よく見ると、ドーナツはほとんど1個残っています。
「ある」に目を向ければ、「ドーナツはある」のです。
よく見聞きする話に、コップの水の話がありますね。
コップにちょうど半分水が入っている状態を見て、
「半分しかない」
と見るか
「半分もある」
と見るか。
事実は、コップに半分水が入っているという、ただそれだけのことで、
そこには何も意味がないのですが、
わたしたちは「囚われのフィルター」という色眼鏡をかけて世界を見ているせいで、
「半分しかない」と、ついネガティブに捉えがちなのです。
このコップを、今度は子どもに変えて考えてみましょう。
泥遊びをしている子どもを見て、
「汚い子」と見るか
「元気な子」と見るか。
「汚い」と捉えると、子どもに対して
「泥遊びなんかして、汚いでしょ!」「やめなさい!」
といった声掛けになりそうです。
子どもは否定されたと感じ、自己肯定感を下げてしまいます。
「元気な子だ」と捉えると、子どもに対して
「楽しそうだね~」
と肯定的な接し方になり、
子どもは自分の楽しいことを親も喜んでいることに安心し、自己肯定感も育まれていくのです。
リフレーミングは、ものの見方を増やすこと。
ここで言っておきたいことは、
リフレーミングはネガティブな見方を捨てて、ポジティブにしましょう、ということではありません。
ネガティブな見方もひとつの見方です。
無理やり捨てようとしなくて大丈夫。
大事なのは、この世界はいろんな視点から見ることができるんだと知っていること。
わたしたちはどうしても、自分の「正しさ」や「感覚」という一方だけの視点で物事を判断してしまいますが、
角度を変えてみてみると、ほかにもいろんな解釈ができるんだということ。
リフレーミングは、ものの見方を増やすということなんです。
やってみましょう!
さて、ここで練習問題です。
子どもの性質を表す以下の言葉を、リフレーミングしてみましょう。
いかがですか?
子育てカフェやBARの参加者の方たちから、いろんな角度のリフレーミングをしていただきましたので、ここで共有させていただきますね。
ぜひ参考にしてみてください。
さて、この後子育てカフェ&BARでは、子どもの状況に対するリフレーミングもしていただきました。
こちらがその練習問題。
少人数のグループに分かれて、わいわいおしゃべりしながらいろんな角度からリフレーミングしてくださいました。
シェアしてくださった中から、一部をご紹介します。
①ゲームばかりしている子どもへのリフレーミング
・友だちと楽しい時間がすごせて幸せだ
・やりたいだけやったら、いずれ卒業するだろう
・友だちが世界中にできる
・プログラミングなどIT系に強くなる
②偏食の子どもへのリフレーミング
・味覚がするどい。混ぜてもわかるってすごい!
・好き嫌いを言える(自分にすなお)
・今は食べなくても、そのうち食べるようになるだろう。
・肉食は長寿と聞いた。長生きするかも。
・食べられるものが少ないので、ごはんを作るのがラク。
リフレーミングは何人かでやってみると、
いろんな見方、考え方が出てきてとてもおもしろいですね。
参加者のおひとりが、
「自分はぜんぜんリフレーミングできなかったけど、
みなさんのを聞いて、頭の中にパッ、パッと、お花が咲いたようでした」
と話してくださったのが印象的でした。
「とてつもなくわたしのフレームが外れた瞬間がありました!」
最後に、参加者の方の気づきと感想を一部ご紹介します。
・自分でリフレーミングできるのかなと思いましたが、こういうふうに考えればいいんだとわかりました。
・「ほんとにゲームはだめなの?ほんとうに肉だけじゃだめなの?っていう問いかけをするのって大事だなと思いました」
・囚われのフィルターをゆるめるのは至難の業だけど、多角的な視点を持ってやってみる、というのはとてもいい訓練になると思いました。
・リフレーミングはやるたびに新しい発見があると思いました。
・ゲームしている子どもを悪い目でしか見れないようになってしまって、子どももそのまなざしを感じていただろうと思いました。リフレーミングしてゲームへの見方が変わってきました。
・子どもはただ、いてくれるだけでいいと思えました。
・斎藤一人さんのお話で、「朝、下駄の鼻緒が切れたら、ツイてる」というのがあるんですが、
これは「出先で鼻緒が切れなくてよかった、ツイてる!」というリフレーミングなんだとおもいました。
・「今生は、ゲームをしたくて来たんやなあ~」というのが最強のリフレーミングでした。
・「今を生きている」というのだけで、たいていのことは「まあいいか」と思える気がします笑
参加者募集中!
これからの子育てカフェ&BAR
お昼はリアル、夜はオンライン。
土曜のお昼は、リアル開催の子育てカフェ。
木曜の夜は、オンライン開催の子育てBAR。
お好きな方にご参加ください。
みなさんの「話したい!」パワーを大事にしたくて、
11月より子育てカフェの終了時間を少し延長し、10:00-12:15にすることにしました。
(BARは変更なしです)
シーズン2「幸せな親子関係を育む」
第1回 イライラ子育て、どうにかしたい!(終了しました)
第2回 見方を変えると子どもが変わる(終了しました)
第3回 「対話」から始まる幸せな親子関係
第4回 ○お話会○ 親子で笑顔になる方法
詳細はこちら
子育てカフェ&BARイベントページ