【Manabee】信頼の中で育ちあう。2024年度Manabeeプログラムがスタートしました!

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Manabeeとは

学びの場をつくりたい大人向けのプログラムで、今年で第8期を迎えました。
コクレオの森の4つの森の中では「おとなの森」の事業です。

今期のManabeeでは、①自己肯定感と自己決定②対話と参画、を学び、
「共育プログラムづくり」へ進んでいきます。

今回のブログは、初日の「信頼の中で~自己肯定感と自己決定」の様子をお送りします。

 

信頼と自己肯定感

最近、自己肯定感という言葉をよく耳にする方もたくさんいらっしゃると思います。
自己肯定感と聞いて、どのような状態をイメージされるでしょうか。
Manabeeでは、「あるがままの自分でいいんだと思える心」とお伝えしています。
あるがままとは、何かができる、優れていると思っている面も、
ダメだな、できていないなと思っている面も、ぜんぶが自分だと肯定している状態です。

それでは何故、自己肯定感が低くなってしまうのでしょうか。
子どもたちは、生まれた頃は、ただそこにいるだけで肯定されています。
しかし、大きくなるにつれて、社会性を身につけさせようと大人が関わります。
その関りが、その子なりの個性を見ずに、否定するかたちになると、
自己肯定感がそこなわれていってしまうようです。
大人の関りによって、子どもの自己肯定感が大きく左右されるのです。

そこで大人側が「子ども」って本来どういう存在だろう?と
もう一度見つめなおす必要がありそうです。
そして、それぞれの子どもがそれぞれに凸凹があり、
それらを含めてまるごとこの子でいいんだと信頼するとき、
子ども本来の力が発揮できるのです。

 

そんな子どものありのままをエンパワーメントするワークを3つ行っていきました。

聞くワーク

話を聴くというのは、自己肯定感を育むパワフルな行為です。
しかし、忙しい日々の中で、家事をしながら、スマホを見ながら、
子どもの話を「音」としては聞いていますが、
本当にその子の気持ちに寄り添って聞いている時間はどれくらいあるでしょうか?
腰を入れて聞いていても、途中でアドバイスがしたくなり、
子どもの話をそっちのけで、説教になってしまったりetc.…。

なので、まずはスマホをいじりながら話を聞かれるワークをしました。
参加者の中には、「話す気がどんどんなくなる」「独り言を言っている気持ちになる」などの振り返りが聞かれました。

次は、あいづちや、オウム返しなど、相手の気持ちを汲んで聞くワークをしました。
「話がどんどん弾む」「わかってくれている感じが嬉しい」などの声が。
ワークの後に、箕面こどもの森学園でのスタッフが、子どもの話を聴いていっただけで、
子どもが自分で問題を解決していった例の報告もありました。

 

大人が決める?子どもが決める?
自己決定のワーク

自己肯定感は、自己決定することによっても培われていきます

「自分でやってみたいことがある」
➡「選択や行動などを自分できめる
➡「自分で決めて、自分がやりたいことをやれて嬉しい!」

これがサイクルになり、どんどん自己肯定感が育まれます。

ここで大事なことは、
これは子どもが決めることなのではないか、ということに気づくことです。
普段、これは大人が決めていること、決めたほうがよい、子どもには任せられない、
と思っていることを、
「それって本当?」と受講生同士で話し合うワークを行いました。

「テレビ、ゲームの時間」
「どこに遊びに行くか」
「お年玉の使い道」
「何を着ていく」

全部大人が決めるでしょ!
もあれば、
これだったら子どもに任せられるなど、ワイワイ楽しくワークを進めていきました。

「お風呂に入るか入らないか」
では、体をきれいにする方法を子どもに委ねられたらいいよねという話になり、
「シャワーのみにする」「濡れタオルでふくだけにする」「お湯にじっくりつかる」などの代替案もでてきました。
大人が考え方を柔軟にし、工夫すれば、子どもの主体性に任せる場面が増えそうですね。

 

囚われのワーク

子どものありのままを認めれば、自己肯定感を育てることができる。理屈は簡単です。
しかし、時として、ありのままの子どもを受け容れがたく感じるときがあると思います。
それは何なのか、大人自身の心の障壁を探っていくワークが「囚われのワーク」です。

それぞれワークシートに、最近ネガティブな感情を思い出し、そのときの思考を書き出しました。
「ちらかっているおもちゃや本は、すぐに片付けるべき」
「時間を無駄にしてはいけない。なんでも一生懸命にするべき」
「出されたご飯は、残さずに食べるべき」などなど

書き出した内容を、受講生同士で、なんでそう思ったの?それって本当?
という観点で交流しました。

 

今日からスタート!

それぞれのワークや、参加者との交流を通して、心がだんだんと軽くなっていく1日でした。
実は、子どもを縛ってしまっているものは、
当の本人の大人自身を縛っているものなのではないか
と思います。
子どもの自己肯定感だけでなく、大人の自己肯定感も育まれていく
そんなこれからを予感させる、素敵なスタートを切りました。

(manabeeサポーター T.S)

 

 


参加者募集中!
8/17「子どもとつくる未来~対話と参画~」

次回は1泊2日の合宿形式で開催します!
1日目の講座のみの参加もできます。

この日はご都合がつかない方のために
当日の動画視聴とオンラインワークができるオンラインコースもあります。

多数決によらない、全員一致の話し合い
少数派を切り捨てない、平和的な解決方法。
それが「対話」です。
対話的に生きる人が増えることで、世界が少しずつ平和になっていきます。

日 時:2024年8月17日(土)10:00-17:00 そのまま合宿へ 8月18日(日)12:00終了
場 所:箕面こどもの森学園(大阪府箕面市)

詳細&お申込みはこちら
https://manabee2024.peatix.com/