兵庫県川西市、黒川里山センターにて行っている、里山の居場所「泉」。
2023年は中学生対象でしたが、2024年から小5~中学生に対象を広げました。
今年最初の泉は、新メンバーを3名加えて、ハイキングからスタートしました。
まずは、妙見ケーブルの下の水口酒店へ。
昔は妙見山に参拝する方々が多く、ケーブルのあたりは、多くのお店でにぎわっていたそうです。その一つ水口さんの酒屋さんは今も建物がそのまま残っており、有形文化財に指定されていたとのこと。旅館もあって、すごく趣きのある佇まいでした。
その後、今西菊炭農家さんへ。機材や切り取られた木材が積まれているコンテナを横目に坂を登ると、炭窯がありました。入り口に近づくだけで熱気を感じる窯。菊炭ができるまでの動画を見たあと、実際の炭を手に取り、まじまじと眺めていました。炭の原料となるくぬぎの木が近くに生えていたのですが、樹齢は約300年とのこと。実際に触れてそのエネルギーを感じてみました。
センターに戻ってからは、茶道です。今回はお茶をたてるところはできませんでしたが、お茶菓子とお抹茶をいただき、茶道のお話を伺いました。実際のお抹茶の味は、
「うーん、苦い!」
というのが正直なところだったようですが、貴重な体験となりました。
その後、里山センターが公民館だったころの館長さんが、建物についてのお話をしてくださいました。南棟は120年前に建てられ、北棟は戦時中の疎開児童を受け入れるために77年前に増設されたとのこと。多い時は260人の子どもがいたと聞きました。館内を歩きながら、梁のデザイン、曲がったガラスが貴重であること。屋根瓦に施された模様や文字の意味も教えていただき、何気なく過ごしてきた建物の価値を改めて知る機会となりました。
ここで長く過ごしているメンバーは館長さんのクイズにも即答!机に空いた穴や、天井のボールの跡、昔のトイレ。これまで目に入らなかったものをまじまじと見つめていたみんなは、建物に対する気持ちがこれまでとは違ったものになっているのではないかと感じました。
午後はアトリエで、これからの泉についてのミーティングです。
「やりたいことを出し合おう」
「今日みたいにいろんなところに出かけて、黒川をもっと知ってみるのもいいと思うんだけど、どうかな?あちこち取材をしてみない?」
というと
「それなら新聞を書こう!」
「黒川新聞」
「それいいね!」
ということに。
取材チームの名前も、公式キャラクターも考えるとのことで盛り上がりました。取材先はどうするかと地図を見ながら検討した結果、陶芸家さんのところと、白滝神社に行きたいということ。
どんな取材になるのか、どんな新聞になるのかこれからが楽しみです。
今年のスタートは
新しい風が吹いてきて
学びが多く
エネルギッシュで
笑いの絶えない泉となりました。
新生泉、よろしくお願いします。
🐦里山スクール「泉」参加者募集中
泉は、小学校5年生~中学生向けの里山の居場所です。
毎月第2・第4金曜日に活動しています。
料理、手芸、歌、工作、黒川地域の散策など、様々な体験ができます。
エネルギーを充電できる居場所でもあり、新たな挑戦を応援する場所にもなっています。
■日時
1/26・2/9・2/16(第3金曜日)、3/8
■対象
小学校5年生~中学生 最大10名程度
■参加費
初回 2,000円
お申込みは、こちら