➂「自分への手紙」〜こどもの森のハッピーアドバイス・シーズン3~

Pocket

先日、今年度最終回の子育てカフェを開催しました。
テーマは引き続き「自己受容」です。

さて、いきなりですが、
あなたにとって世界で一番大切な人は誰ですか?

コミュニケーションの世界において、世界で一番大切な人。
それは「自分自身」です。

子どもと一緒に飛行機に乗っている時にトラブルが起きて、酸素マスクが下りてきたとします。
その時、酸素マスクを一番先につけるべき人は誰でしょう?
答えは「おとな」
これ、機内の安全のしおりに書いてあるのです。
まず、おとなである自分が安全であること。そのうえで子どもの安全確保を行います。

コミュニケーションもこれととても似ています。
自分を後回しにして相手ばかりを優先していたら、どうでしょう。
だんだんと自分の中に不満や怒りがたまり、結局相手との関係を損ねてしまうことになります。

まず、自分。
自分をしっかりといたわり、ねぎらい、大切にしてあげると、心がほっとしますね。
この時のゆるんだあたたかい感覚、それが自己受容です。

今回はそんな、世界で一番大切な人「自分自身」に向けて、お手紙を書くワークをしました。

実際にお手紙を書く前に、自分自身を大切にできるようになるために、
「自己受容の4ステップ」についてお伝えしました。

ステップ①「自分を承認する」

わたしたちは、ほっておくと欠点にばかり目が行くようにできています。
なので、意識的にある部分を見、まるごとそのまんまをオッケーしていきましょう。

そして、自分にはすばらしい可能性がある、ということを前提に、
自分を承認してあげましょう。

ステップ②「欠点をリフレーミング」

リフレーミングは、一言でいうと「見方を増やすこと」「角度を変えて見てみる」ということです。
見方が変わると世界が変わります。
短所は誰かを輝かせる長所でもあるのです。

ステップ➂「がんこ親父ではなく、神さまのまなざしを自分に」

がんこ親父とは、頭の中に響く厳しい親のような声のこと。
自己否定の声のことです。
ダメなところばかりに目が行ってしまい。自分をありのまま見ることができていない状態です。
もっと自分をねぎらい、いつくしみ、ゆるしてあげましょう。

ステップ④「ただ在る。いのちとしての自分」

今自分がこうして生きているのは、両親がいるから。
そしてその両親にはさらに両親がいて・・・
かぞえきれないほどたくさんの人生、いのちの先に、今自分が生きているということ。

そして、たまたま太陽からちょうどいい距離に地球ができ、
水があって空気がある宇宙の中でも超レアな星、地球に生まれたという奇跡。

これは何一つ自分の力で成し遂げたことではありません。
何か見えない力によって生かされているのですね。
そのことに想いが至ったとき、人はしぜんと謙虚になり、感謝の想いがこみあげてくるのだと思います。

そっと、自分の胸に手を当ててみましょう。
心臓の鼓動を感じます。
ただ、今、こうしてここにいること。
たったそれだけのことが、こんなにも奇跡的なことだと思えた時、
「ただ在る」
それだけで充分なんだと心からうれしく思えることでしょう。

それが、深い深い自己受容のすがたではないかと思うのです。

それでは、手紙を書いてみましょう。

大切に自分への手紙ですから、
お気に入りの便せんと筆記用具を使って。


最後に、参加者からの感想をご紹介します。

・実際に実践されている方のお話が聞けてとても勉強になりました。

・実は「自分への手紙」、自分のどろどろした部分が出てきそうで、やりたくなかったんです。でもやってみたらおもしろく書けました。

・グループの人に話を聞いてもらって、フィードバックもらって、すっきりしました。

・承認ワークと自己受容の回で、自分と向き合う時間が増えたことで、自分への手紙で自分に自然に言葉をかけてあげることができました。みなさん、自分を俯瞰できていてすごいなと思いました。みなさんとこの場で出会えてとても刺激になったし、とてもいい場に参加できてありがたいなと思いました。

・みんなそれぞれの人生があって、感情があって、感じることがあって、その繰り返しの中で生きているんだなと思いました。感情ひとつひとつを今にフォーカスして生きていけたら、しこりなく生きていけるのかなと思いました。

・自分一人だけじゃないと、心が軽くなりました。

・本当の自分ってすごくシンプルで普遍的。変わらないものだと気づきました。
自分の本心を正直に話せる場って本当にありがたいなと、すごくすてきな場を提供してくださっていることにありがたいなという気持ちでいっぱいです。

・自己受容って対話の相手がいて、自分の言葉に耳を傾けてくださる方がいて、しかもポジティブなエネルギーで返してくださる場があるってことが、自分にとってこんなに必要だったんだと気づきました。いつも変わらずいてくださるということが、本当に助かっていたので、感謝を伝えたいです。

・普段、自分に対して短い一言をかけることはあっても、こんな長文をかけることってなかったので、改めて自分がどんなことを考えてどんな未来を見ているのかを、客観的にとらえるいい機会になりました。

・ぼくは自分との契約をしていて、「わたしは自分を認めている男です」と、慌てている時とかに呪文のように唱えています。つい欠けているところばかり見てしまって、できて当たり前と思ってしまうので、今日改めて自分をほめることをやってみようと思いました。


今年度最終回ということもあってか、子育てカフェへの想いを語ってくださった方がたくさんいらっしゃって、担当者としては感無量です。
こどもの森を20年、子育てカフェを8年間続けてきたことで、
「あるがままの自分でいい」「自分は大切な存在なんだ」
と、まるごとの自分を受け入れるということがどれほど大切なことかが、
じわじわと伝わっていたんだなあと、とてもうれしく感じました。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

多くの人たちにとって、自己肯定感とか自己受容という価値観は、
今までの自己否定的な思いから脱却するための、意識の変容が必要になってきます。
がんこ親父はなかなか頭の中から離れていかないかもしれません。
意識の変容を起こすためには、こういった価値観に定期的に触れることがとても効果があります。
1回聞いて終わりではなく、何度も続けて聞くこと、意識することで、少しずつ日々の生活の中で気づきが起こってきます。
子育てカフェに参加いただいたみなさまは、ここで同じ価値観を共有した仲間です。
これからもぜひご一緒に、自己受容を深めていきましょう。

(A.M)

最後、みなさんと集合写真。「自己受容」を表現していただきました♡



自己肯定感の育み方をお伝えする「子育てカフェ」
いよいよ来週、2023年度キックオフイベントを開催します!

3年ぶり、1日限りのリアル開催。
テーマは「家族会議を始めよう」です。

子どもの自己肯定感が育まれ、家族のきずなが深まる家族会議。
こどもの森で日常的に行われている対話を、ご家庭でも実践していただけるよう、
その意義と具体的なやり方をお伝えします。

場所は箕面こどもの森学園。

また、講座終了後はランチ会も企画しました。
参加者のみなさんとほっこりおしゃべりする時間、楽しみです!

また、4月からはいつものお昼の子育てカフェに加え、
夜の部「子育てBAR」がスタートします!

平日のお昼は時間が取れないパパママたち、夜にゆっくり飲みながら子育てのことを語り合いましょう。
詳細は以下をご覧ください(^^)

★リアル開催!子育てカフェ「家族会議を始めよう」

日 時:2023年3月21日(火祝)10:00-12:30
2022年度子育てカフェ参加者は半額となります。
講座終了後にランチ会も企画しました!みんなで顔を合わせておしゃべりしましょう~
まだ少し枠があります。
詳細&お申込:https://kosodatecafe2022real.peatix.com/

★オンライン「子育てカフェ」(昼の部)

日 時:2023年4月スタート(毎月第2水曜)
自己肯定感は人生の土台。何度もくりかえし心に響かせたい内容です。
詳細&お申込:https://kosodatecafe2023-1.peatix.com/

★夜の部がスタート!オンライン「子育てBAR」

日 時:2023年4月スタート(毎月第3or4木曜日)20:00-22:00
働くパパママ、日中は時間の取れない方向けに、夜の部をお試しオープンします。
内容は昼の部と同じです。飲みながらやりましょう~~
詳細&お申込:https://kosodatebar2023-1.peatix.com/

ご参加、お待ちしています(*^^*)