告知直後から申し込みが殺到した人気講座、「共感的コミュニケーション(NVC)を体験しよう」を開催しました。
多くのキャンセル待ちが出たので、開催前から追加開催も決めたほどです。
講師は矢吹卓也さん(ぶっきー)。
普段はこどもの森のスタッフをしていますが、NVCにとっても詳しくて、先日はスタッフ研修でもNVCのワークをしてくれました。
さて、初めは参加者のみなさんのチェックインからスタート。
顔見知りの方から初めましての方まで、ワクワクと緊張の入り混じった空気の中、一言ずつ今の気持ちを伝えあいました。
まず、ぶっきーからNVCとは何かについて、レクチャーがありました。
NVCは、アメリカの臨床心理学者マーシャル・B・ローゼンバーグ博士によって体系化され、提唱された、自分の内と外に平和をつくるプロセスです。
Nonviolent Communicationの略で、非暴力コミュニケーションとも共感コミュニケーションとも訳されます。
暴力的コミュニケーションは、相手に向かうと人を悪者にするとか、自分自身に向かうと自分を責めるようなコミュニケーションです。
そして実は日常の中に、気づかないうちに暴力的コミュニケーションは存在しています。
NVCでは、暴力的コミュニケーションと非暴力コミュニケーションを
ジャッカルとキリンで説明されています。
非暴力コミュニケーションは4つのプロセス(要素)があります。
1、観察
まずは、評価判断なしに出来事を観察をします。
2、感情
思考と感情を分けて、内側の感情を感じる。
3、ニーズ
感情とニーズはつながっていて、全ての振る舞いにはニーズがある。
4、要求
強要ではなく、お願いをする。
NVCは、自己共感から始まります。それが自己表現となり、他者共感となっていきます。
後半は参加者同士で共感サークルのワークを体験していただきました。
2人組になって、心が動いたことを話してもらい、感情とニーズのリストを参考にしながら、
話し手の感情とニーズを探求してもらいました。
参加者のみなさんの気づきと感想です。
・暴力コミュニケーションを自分に向けてもやっていることに気づきました。
・相手の感情をつい自分で解釈しがちなことに気づきました。
・感情を大切にしてきたが、ニーズまでは視野に入れてませんでした。リストを活用したいです。
・自分は表面的なコミュニケーションしかしていなかったと気づきました。
・ネガティブな感情だけでなく、ポジティブな感情のニーズにも気づけました。
・NVCをうれしい出来事にも使う意味があると思いました。
・根っこのニーズを発見できたらと思いました。
・自分に正直でいることが大事だと思いました。
NVCは自分1人だけで感情やニーズを探ることもできますが、
共感サークルをすることで、自分1人では気づかなかった感情やニーズが発見できました。
より深く自分を知ることができるのが、複数でやるよさだと感じました。
講座の初めは緊張の面持ちだった方たちも、
最後はリラックスしてほっこり温まった表情になられました。
ぜひNVCを日常生活に活かしていっていただけたらと思います。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
(A.M)
好評につき、同じ内容で再開講いたします!
*満員御礼となりました。ただいまキャンセル待ち受付中です*
もりラボ企画「共感的コミュニケーション(NVC)を体験しよう」
◇開催日:2021年4月29日(月) 20時~22時
◇定員:12名
◇参加費:1000円
お申し込みはPeatixイベントページからお願いいたします。
◇オンライン開催
参加申し込み者に、個別にzoomのURLをご連絡いたします。
19:45から部屋を開けます。19:55までに入室してください。
【講師】
矢吹 卓也
認定NPO法人コクレオの森
箕面こどもの森学園 低学年担当スタッフ
1993年岡山出身。高校生のときに、クラスに馴染めずに不登校になったことをきっかけに、個を尊重する教育に興味を持つ。大学卒業後、冒険教育のファシリテーターや児童相談所を経て、箕面こどもの森学園インターンシップを開始。2019年4月より現職。自己肯定感を土台に、自分も人も環境も大切にしていけるような人を育む教育を探究中。
学生時代にコネクションプラクティスを通じて、NVCを知る。昨年より、NVCに関する場を月一で開催。勤務しているオルタナティブスクールでも、NVCを意識して子どもたちと関わっている。
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もりラボ企画とは…
「学びは子どものものだけじゃない。おとなも学ぼう。民主的に生きよう。対話を通じて学びを深めよう」
という、おとなの森のコンセプトを、NPO法人コクレオの森の会員のみなさんが主体的に企画し、仲間を集め、実施するイベントです。