どこまで大丈夫?甘えと甘やかし~こどもの森のハッピーアドバイス~

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先日は2020年初めての子育てカフェでした。

今年もワールドワイドでアメリカからの参加者の方がおられました。

時差もありますのに、ご参加いただき本当にありがたいことです。

そして、今回は男性のご参加もありました。

 

さて、今回の三学期第一回目のテーマは

「どこまで大丈夫?甘えと甘やかし」について

 

メインファシリテーターはあゆさんです。

 

みなさんはこどもの「甘えと甘やかし」についてどうお考えですか。

私自身は「甘えることはよくない」という価値観で育ってきました。

なので、どこかに「甘えを許したら、わがままになってしまうのでは?」という想いが

ある一方で、甘えも必要だし、どんなさじ加減がいいのだろうかと、模索していました。

「甘えと甘やかし」があるということを知ることが、まず第一歩で、理解が深まりました。

 

 

今回の講座の内容は以下です。

 

「甘えを許したら、わがままになってしまうのでは?」と

考えることはありませんか。

 

こどもの成長には目に見えるからだの成長と目に見えない心の成長があります。

少しずつできることが増えて、親に甘えていたのが、反抗するようになります。

甘えと反抗は言い換えれば、依存と自立と言えます。

十分甘えられる環境で安心したら、不自由を感じ、意欲が出てきます。

そして、自由にやってみたくなります。それで、失敗すると不安になり、

安心を求めて、甘えたくなります。この繰り返しをしていきます。

ポイントはこどものペースで甘えを受け入れることです。

こどもが甘えてきたり、意欲をもってやりたいことをするときに、サポートすることです。

 

次に

愛情と甘えは両輪なのです。

こどものタイミングで甘えが満たされ、受け入れられたと感じるときに

親の愛情は伝わり、安心感につながります。

一方で、こどもの甘えが満たされないときには、自己評価も下がり、相手に対する信頼感もさがり、不信や怒りにつながります。

 

甘えない人が自立するのではなく、甘えていい時にじゅうぶん甘えた人が自立するのです。

 

甘えと甘やかし

 

目の前のこどもの様子が「甘えなのか甘やかしなのか」と迷うことがあると思いますが、それはその都度、考えて揺れ動きながら、やっていくのがいいそうです。

 

 

子どもの心の成長は

依存と自立、甘えと反抗の行ったり来たりで大きくなっていく。

それを子どものペースで見守っていくことが重要です。

 

愛情のコップ

子どもがほしいと思っている愛情を子どものコップに注いで満たすこと。

親のしたいことを押し付けるのではなく、あくまでもこどものニーズを満たすことで愛情が伝わりやすい。

 

 

参加者のみなさんのご感想

 

・偏食の悩みがありましたが、それでいいと思えて、悩みが解消されました。

・こどもそれぞれの気質があるので、それぞれの愛情のコップを満たしていきたい。

・こどもの甘えも受け入れるし、自分が甘えを受け入れるのが無理な時も受け入れていこうと思えました。

・愛情と甘えは両輪、愛情のコップの入れ違いがよくわかりました。みなさんと一世代上なので、みなさんのご両親も愛情はあったと思うけど、愛情のかけ方がうまくいってなかったのではないかと思う。

・こどもに愛情をわかりやすい形で伝えたい。

・親に感謝の気持ちを伝えたい。こどもによってコップがちがう。

・愛情のコップの話は親子だけではなく、夫婦、人間関係に通じる。

 

田鶴子さん

人は誰かを愛したいんだな。やり方が間違ってたり、食い違いがあって、こんがらがってしまう。相手が何を望んで、求めているのかを正しく知ることが大切ですね。

 

 

あゆさん

子どもが甘えてきたら、

「甘えたいんだね」ってしっかり甘えを受け止めることがだいじ

つまり

どんな子どもでも、

「そっかそっか、あなたは今そんな感じなんだね」

って受け止めること。

 

ところが、

自分に囚われがあると

子どもの甘えを受け止めるのが難しくなる。

自分に囚われがあると

HSCへの理解が難しくなる。

子どもに対してイラッとしたり

突き放したりしたくなる時、

それは、自分の囚われを発見するチャンス

囚われとは、

ねばならない

すべき

当然こう

といった思い込みのこと。

一つひとつ見つけては手放す。

これまでわたしを守ってくれてありがとう

って、感謝とともに

囚われが消えるたびに

肩の力が抜けて、楽に柔らかくなっていく。

親子共に

 

 

あとがき

以上のように、学び、気づきの豊かな時間となりました。

毎回思うのですが、あゆさんの講座も素晴らしいのですが、それを受けて参加者の方のみなさんの感性というか理解度が深く、お互いにさらに学びを高めて広がっていくのを感じました。

ご一緒してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

(N.U)

 


 

今後の子育てカフェは・・・

【オンライン開催】こどもの森のハッピーアドバイス シーズン3
子どもがいきいきと人生を歩んでいくために必要なこと。
それは「自己肯定感」です。
自分のいいところも悪いところもまるごと受けとめ、自分は自分でいいんだ。
そう思える心のことです。
1月からの子育てカフェも、子どもの自己肯定感を育むために知っておきたいこと、
ぜひ取り組んでほしいことをお伝えします。
そして最後は親である自分自身の自己肯定感も充分感じられるようなワークをする予定です。
ぜひご参加ください。
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第1回 1/13(水)「どこまで大丈夫?甘えと甘やかし」(終了しました)
第2回 2/10(水)「子どものいいところ見つけよう!」
第3回 3/10(水)「自分への手紙~私から私へ心を込めて~」
時 間:10時~12時
参加費:1500円
定 員:12名
講 師:守安あゆみ(認定子育てHATマイスター*/NPO法人コクレオの森副代表理事)
坂本田鶴子(認定子育てハッピーアドバイザー*/コーチ・カウンセラー)
*子育てハッピーアドバイスの著者である明橋大二医師が提唱する一般社団法人HATの認定資格
ファシリテーター:植木尚美(ことの美代表)
参加申し込み者に、個別にzoomのURLをご連絡いたします。
9:45から部屋を開けます。9:55までに入室してください。
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いいところも悪いところもまるごと受け入れ、
わたしはわたしでいいんだと思える心。
それが、自己肯定感です。
自己肯定感を持っている人は、
人生をいきいきと幸せに生きることができます。
子育てカフェでは、子どもの自己肯定感だけでなく、
おとなの自己肯定感も育み、
親子がともに生き、幸せになるためのお手伝いをします。
まずはおとながホッとして、肩の力を抜いてラクになること。
どうぞほっこりしにおいでください。