ティール組織×コクレオの森  これからの組織のあり方とは

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「コクレオの森さんって、ティール組織に近いですね」とか、「ホラクラシー経営をしていますよね」などと、光栄にも言っていただくことがあり、ティール組織とホラクラシー経営がずっと気になっていました。

 

でも、分厚い本を読む気にもなれず、「どうしようかな~」と思っていたところ、home’s viの大森雄貴さんがオランダでホラクラシーの研修に参加されたことから連絡をさせていただき、コクレオの森でティール組織についての学習会を開催することになりました。

 

今回は、13時~18時という計5時間にもわたる長丁場の研修で、前半は大森さんから「ティール組織とは何か」というレクチャーをいただき、後半は「自主経営組織のはじめ方」のABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ)を行いました。

 

今回のことでわかったことまとめると…

ティール組織とは、組織を一つの生命体としてとらえていて、構成員全体が信頼に基づき、独自のルールや仕組みを工夫しながら目的実現のために組織運営を行っていく組織形態を指します。

そして、こうした形態の組織の共通点として、「組織の存在目的」「全体性」「自主経営」という3点があるとされています。

まず、大切なことは、組織の存在目的。
ティール組織では、「この組織が何のために存在していて、何を目指しているか」が、メンバー全員と共有されています。そして、メンバー一人ひとりが、組織の存在目的を現実化させていくことを目指しています。

次に大切なことは、全体性。
ティール組織では、メンバー全員がありのままの自分で安心していることができます。そして、それぞれの力を最大限発揮できる環境が整っています。

最後に自主経営。
組織の存在目的が共有され、全体性が保障されている組織では、それぞれのメンバーが主体性をもって、存在目的の実現のために、具体的な行動を自分の裁量で決めていくことができます。その際に、さまざまな情報は共有されていて、決める過程で必要な人に助言を求めながら進めていきます。

この3つに加えて、私たちが常日頃から大切だと思っていることが2点あります。
1つは、メンバー全員が存在目的に共感して集まっていて、存在目的の実現が自己実現と大きく重なっていること。
2つ目は、何かうまくいかなかったことがあれっても個人の責任にしないで組織の課題としてとらえて、組織改革につなげていくことです。

そして、これら5つの要素に加えて組織にとって大切なのは、いろんなタイプの人がいること。
調整タイプ、分析タイプ、牽引タイプ、妄想・発案タイプ、着実タイプなどなど。同じタイプの人しかいないと強みが偏ってしまうのでバランスが悪くなってしまい、組織が前進していかない…

振り返ってみると、コクレオの森は、かなりティール組織に近いなと思いました。
ただ、自主経営のところができているところもあるけど、弱い部分もあるので、今回のABDの内容を振り返りつつ、そこをもう少し構築していけば、かなりいいカタチになるかと思いました。

コロナウィルスの感染が広がる中で、一度立ち止まり、自分たちのあり方をみつめるとてもいい機会になりました。いろんな価値観や考え方があり、いろんな判断が求められる中で、ティール組織のような関係性を作っていくことって、これからの時代を作っていくために、大切なことだと感じました。

大森さん、ありがとうございました!! (藤田 美保)