2021Manabeeプログラム第4回「SDGsに向かう学び~小さな一歩で地球が変わる」

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8月7日、Manabee講座4回目「SDGsに向かう学び~小さな一歩で地球が変わる」を開催しました!

 

今回は緊急事態宣言を受けて、全員がオンラインでのご参加となりました。

4回講座の最終回のテーマは「ESD」について。

「ESD~Education for Sustinable Development  = 持続可能なミライを創るのための教育」

「ESDとは、SDGsの17のゴールにつながる価値観や行動を生み出し、持続可能な社会を想像していくことを目指す学習や活動」

と聞くと、なんだか難しそうな感じがします。 

ところが、「教育の本質を追及すると、おのずとESDになる」と美保さんはいいます。さて、どういうことでしょうか?? 講義の中身を少し振り返ります。

まずは「私たちはどんな未来を望んでいるんだろう?」という問いを、一人一人が考えました。

 

・人々がお互いを尊重し合える

・自分らしく生きられる

・貧困差がない

・人だけでなく、自然の生き物や植物が大切にされる etc…

 

つぎは、「子ども達にどんな人になってほしいと思っているんだろう?」という問いです。

 

・自分らしく生きてほしい

・自分も他者も受け入れ、認めあえる人

・自分も人も地球も大事にしてほしい

・それぞれがそれぞれらしく、他の人とともに社会を創っていってほしい etc…

 

平和に幸せに生きていける人・社会。 それらを望む思いは共通しています。

 

「そういう社会を一緒に作る人を育む」という教育が、ESDなのです。

 

今わたしたちの回りにあふれている様々な社会的な課題。

まずは知り、それに対して何かをやってみようと思えること。

これには自己肯定感・自己決定が深く関わります。

心のコップが満たされるになると、周りの人や課題に気持ちを向けられるようになる。

おとなは、子どもに対する時に、「まず本人のコップを満たす。」ことを考えます。

おとな自身のことを考えると、コップのサイズを大きくすることで、たくさんの人が注いでくれている水の存在に気付くことができるということ!

 

そして、全てを変えようとする必要はなく、自分のできる事から、一つずつアクションを起こしてみる。 

すると、小さくても周りが変化していくことで、自分の世界がまた広がっていく。ここには対話の力・俯瞰する力が必要です。

こういう経験を大人もこどもも少しずつ積み重ねていくこと大事というお話を聞きました。

確かに、こういう姿勢を持ち、経験を重ねた人達がいっぱいになれば、、社会はどんな風に豊かに変わるだろう、と夢をみるような気持ちになります。

次に、

こどもの森での実践についてお話ししました。

対話の会でお話した「全校集会」などは、小さな声をも尊重できる民主的な社会を創っていくという、ESDの取り組みともいえます。

 

今回は「テーマ学習」についてメインでお話しました。

こどもの森の小学部では、学期に一つ「テーマ」を設定して、「その課題について知る・調べる・探究する・発表する」という学習を重ねています。

自分を大事にすることからスタートし、家族や友達、少し遠くの課題、という風につながって、問題を「自分事」にして捉えるように取り組んでいる様子をお話しました。

 

1学期は小学部のテーマは「平和」。2学期のテーマは「気候変動」です。

*こどもの森の小学部のブログに詳しーーく載っていますので、ぜひチェックしてください♪

 

そして、今回のワークショップは

「テーマ(気候変動)の実践をグループで考える!」でした。

短い時間で、どのような実践をすれば子ども達に伝わるのか、、と各グループであーでもない、こーでもない、と考え、シェアしあいました。

 

参加者の皆さんの感想を一部紹介します

・みんなであーだこーだ考える時間はとてもよかった

・いろんな職業の人が混ざるのがよかった

・「子どもを信じて」、全部を大人が決めない、という選択肢を選べた

・低学年が、大きな規模のテーマにどうやってつながって自分事としていくか、難しいと思った。

 

当日全体の振り返りとして

・まずは自分から、できることからやってみたいと思った。

・どうやるか、ではなくて、どうあるか、ということの大切さを感じた

・自分自身が満たされることで、世界とつながっていくんだと思った。

 

終わりに

去年もマナビーを受講したのですが、「ESD」は「理論はわかるようで、なんだか説明はできないかも、、」という状態だった私。1学期こどもの森で子ども達と一緒に過ごし、スタッフと共にテーマ学習を1から考え、創っていく経験を通して、「ESDって、こういうことかな。」と腹落ちした感覚があります。

よりよい未来を思い描き、「目の前の子ども達が幸せに、より良い社会の創り手になって生きていけるように」。願いをこめて種をまくようなこと。きっとそれがESDなのだと思います。(なるほど、たしかに「教育の本質」です!)

 

第1回~3回で学んできた 自己肯定感・自己決定・対話、全てがESDにつながっているんですね。

 

 

講座を受講いただき、一緒に学びを深めて頂いたみなさま、ありがとうございました。

全日程受講の方は、次回から「共同プログラムづくり」がはじまります!

今回までの方は、またお会いできることを楽しみにしております。

 

子どもに願うのならば、まずは大人から。

 

それぞれがそれぞれの場所で、はじめの一歩をふみだしていきましょう♪

(manabeeにご参加くださった、というのがすでにはじめの一歩ですね!)