2020年10月12日。
大阪、兵庫、京都から集まった4人で、低学年向け共育プログラムを行いました。
このプログラムに必要な要素は4つ。
「自己肯定感」「自己決定」「対話」「ESD」
どんな内容にするか、何度も話し合いを重ねた結果、
ヨシタケシンスケさんの絵本『ぼくのニセモノをつくるには』を参考に、
【自分の実物大コピーロボットを模造紙に描く!】
を、することにしました。
当日。
選択して、集まってくれたのは9人。
最初に、色分けしたクジを引いて、3人ずつのグループに分かれました。
ファシリテーターが1人ずつ加わり、4人で協力して、大きな模造紙に自分の人型を描きます。
まず、自分の模造紙の上に寝ます。大の字だったり、ポーズつけたり・・
そして、クレヨンやペンで、自分をかたどってもらいます。
かたどりは、肌に触れることもある作業なので、誰にかたどってもらうかは、自分で決めてもらうよう配慮しました。
人型が完成しました!!(←写真があるつもりで、この文章をつけています。なければ削除してくださいませ)
描いた人型の中に、【自分のこと】を書いていきます。(=自分のことを、模造紙にコピーしていきます)
例えば、「好きなこと」「嫌いなこと」「できないこと」「安心する場所」「性格」など。
ここでは、自己肯定感を育むための第1歩である、自分を客観視することを目的としました。
すらすらとペンが進む人。
じっくり考えて、着実にペンを進める人。
考えても、なかなかペンが進まない人。。。
こうして自分ことを客観視して、しかも書きとめるって、普段しないことかもしれないなぁ、と感じました。
次に、
描いた人型の外側に、【グループの人からみた自分はこんな人】を書いていきます。
ここでは、グループでの意見をきいたり、その意見に対して思いを言う、対話を意識しました。
そして、聞いた意見に対して、模造紙に書くか、書かないかは自分で決めてもらいました(自己決定)。書きたくないことは、書かなくていいという気持ちを大事にし たかったからです。
Aくん 「Bちゃんは、些細なことで泣くよな」
Bちゃん 「んーーまあ、それは自分でもおもってる」
ファシリ 「それって、ここに書いてもいいこと?」
Bちゃん 「いいよ(笑)」
と、こんな感じで進んでいました。
ついに!
「ぼくの わたしの ニセモノ」の完成です!!
完成してみて、こどもたちの感想は・・・
「楽しかった」
「もしかしたら、うそを書いているかもしれない」
・・・自分のこころは、自分だけが知っていて、外にむけては違う自分を出しているかもしれない、という意味だそうです。
そして、完成した大きな模造紙は、みんな丁寧にくるくると丸めて、持ち帰ってくれました!!
今回のプログラムを通して、
「周りにはいろんな人がいて、自分はいろんな人と生きているだなあ」
と、改めて感じることができ、
そして何よりも、
「自分のことを考えるのって、楽しいな」
「自分のニセモノ図、好きだな」
と思ってもらえていたら、うれしいです。