ユネスコWIA気候変動プロジェクト ビデオ会議

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エッセイ

ユネスコWIA気候変動プロジェクト ビデオ会議

2018/03/20

ユネスコWIA気候変動プロジェクト ビデオ会議

 

2018年3月12日、ユネスコ本部より提案を受けてホールスクールアプローチ(機関包括型)の気候変動プロジェクトについてのビデオ会議を行った。デンマーク、レバノン、日本、そしてユネスコ本部があるフランスと4ヶ所を結んでの実践報告の場となった。

デンマークのRoskilde Gymasiumからは、2017年にコペンハーゲンで行われたユース会議の様子、そしてレバノンとデンマークとで、気候変動の国際プロジェクトが進められていることが紹介された。またSDGs dayを設けて全ての科目でグローバルゴールについて考えるなど、グローバル・シチズンシップを育む活動が発表された。

レバノンのDuetsche International Schule Beirutからは、生徒や教員を含む環境チームを中心に持続可能な学校づくりを進めていること、全校での気候変動学習、リサイクル資材活用、子どもたちが参加する地域活動など4つの領域(学校運営・教室内外の学び・設備と環境・地域との連携)取組みが紹介された。

当学園は、全校で取り組んだ気候変動学習について、クラスごとに学びの目標や実践内容を変えて取り組んだ様子などをお伝えした。また地域環境団体との連携、学校全体で子どもたちが話し合って決めたアクションプランや、子どもたちの変化などの報告を行った。

その後は質疑応答の時間が設けられ、「地域コミュニティからどのようなサポートがあるのか」「子どもたちのモチベショーンはどのように生まれるのか」「どのように教員の中で共通理解を図っているのか」「ワークショップはどのように行われたのか」など、さまざまな質問が互いに投げかけられ、意見交換を行った。

 今回の会議を通して、その国をとりまく環境や学校の様子は異なっていても、日々の学校現場で工夫していることや大変なこと、楽しいことなど共有できることが多くあったことが新鮮な発見となった。また、国際的な協働学習やホールスクールでの実践事例を知り、今後の学習に向けて貴重な機会をいただいた。このような交流がいろんな場で広がり積み重ねられていくことで、大きな変化につながっていくように感じた。(高原 麗奈)

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