新型コロナウイス対策の影響から、私たちの拠点であった黒川公民館が使えなくなり、4月に予定していた「そら説明会in里山」は延期、5月スタートの「そら」「森のアトリエ」も、今まで通りの黒川公民館での活動が難しい状況となりました。

 「そら」「森のアトリエ」は、“里山の自然を体全体で感じ、持続可能な暮らしのヒントを学びながら、心地よい環境をみんなでつくる”というコンセプトで活動を行っています。今の状況においても、公衆衛生を整え、できることをやろうと「SATOYAMAそら+森のアトリエ」を始動しました。

 ここまで簡単に書けちゃいましたが、里山の公共施設、駐車場やトイレまでがクローズしてしまう状況のなかでは、その一歩踏み出すには大きな力が必要でした。私たちの思いを受けて頂いて、古民家再生中の建築事務所さんの場所提供、地元能勢農家の方のご理解とご協力があり、始動することができました。心より感謝を申し上げます。

 さて、「SATOYAMAそら+森のアトリエ」は、皆で何かをするということでなく、里山の自然のなかで春から初夏へ向かう自然のダイナミックな営みを感じたり、私の好きなモノコトに出会ったりしてほしいというコンセプトで行いました。“説明会・そら・森のアトリエ”に参加予定だった皆さんに声をかけ、11組(最大組数)の親子が参加され、“いろんなあそびカード”を片手にそれぞれの遊びが始まっていました。

 川に入って、カエルやエビ、ハヤを捕まえて持ち帰ろうと家族会議をしている親子、水の流れに身を任せじっと“かんがえるひと”なっている人、泳ごうとしている人、草むらをガサゴソしたり、大きな石をひっくり返す人、「まだら模様の蛇が逃げて行ったんですけどぉ?」「それ、まむしですね!」「えっ!」と驚く人…、山際でゼンマイやわらびを探す人、ヨモギ取りに夢中になる人、ウシガエルを捕まえて得意げな人、押し花をしている人…、それぞれの赴くままの里山の自然との戯れの姿に癒されました。

 しばらくすると、農家の方から「苺採りにおいで~」とお声がかかり、有機栽培をされている畑へ。赤くなった苺はムクドリも狙っていました。採った苺をそのまま口へ。冷やされていない苺は口から食道…ずっと“甘い”が続いていました。体の中に太陽の栄養が入っていったかな~。

お昼は川べりに座ってお昼ご飯。ノマディックさんのお弁当を予約された方もあり、アレルギーの対応弁当もあり、優しさが伝わってきました

 今までとは違う形でスタートしたSATOYAMAそら+森のアトリエ、地元の皆さん、参加の皆さんと心地よい環境を創っていきたいと思います。

 5月16日は“田植え”も予定していましたが、雨天のため中止となりました。6月からの活動は、ただ今調整中です。詳細が決まり次第、HP等でご案内します。(YN)

ご協力いただいた皆様のご紹介です。有難うございました。

(株)坂井建築事務所 https://kinosumai.jp/

ノマディック https://nose-nomadik.com/