第39回教育カフェ・マラソン~桜井 智恵子さん


第39回教育カフェマラソンは、大阪大谷大学教授 桜井智恵子さんでした。

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教育学を研究しており、川西市での子どもの人権オンブズパーソンや門真市の教育委員を通して子どもを巡る教育的環境に関わっています。

家庭内や子ども夜回りを通してホームレスの人たちと話す機会があった子ども時代や、フィリピン大学での留学生たちとの関わりを通して、アジアに対して経済的な「侵略」をしていた日本の状況を見つめ直す機会を持っていたようです。

なにかを環境によって「やらざるをえない」状況まで追い込まれている人々を「構造的暴力の最中にある」とし、いじめや虐待、不登校の状態にある子どもたちに対してマニュアルのような解決方法ではなく、ひとりひとりと向き合ってそれぞれの状況を「マシにする」ことを心がけて接していらっしゃいました。

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テーブルでの話し合いでは「私たちの現状」と「未来への展望」について話し合うという大きなテーマで熟議しました。

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参加者の自分たちを取り巻く社会の話や、子どもを育てることの大変さに頷く桜井さん。
増えていく「やらなければならないこと」を減らしていくには、自分から減らすことをこころがけていくことが大事だとおっしゃっていました。

話し合いの最後には、歳をとったらみんな誰かに助けてもらうことになると言って、老いること、「できないこと」が恐い社会ではなく、安心して歳を取れる社会にしていきたいというのが願いだとおっしゃっていました。

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参加者も日ごろの生活で出る杭が打たれる経験をし、その疑問を言葉にして、改めて向き合うことができました。

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ありがとうございました!(O.Y)