先日、行いました、第10回の教育カフェ・マラソンについて、簡単に報告させて頂きます。
今回のゲストは、若くして、Homedoorの理事長を務めてらっしゃる川口加奈さん。
Homedoorとは、「ホームレス状態を生み出さない日本の社会構造にする」という壮大なミッションを掲げて、放置自転車とホームレス問題を一挙に解決しようと言うシェアサイクル事業、HUBchariや、日本の貧困問題を考える釜ヶ崎の街歩きなどを行う釜Meetsというプロジェクトをメインに実施している団体です。
14歳の時に、ホームレス問題と直面し、反抗期であった(川口さんの言葉をそのまま引用しています)川口さんは、親の「ホームレスにかかわっちゃダメ」というのに反発し、偶然みつけた炊き出しに参加されたそうです。
そこで、おばさんに「ホームレスの方々にとって、孫みたいな年齢に値するあなたがおにぎりをあげるということの意味を考えなさい」といったような事をいわれ、興味本位で参加したものの、ホームレスというものに真剣に向き合い始める。
最初は、炊き出しなどを沢山行うことを考えていたが、それでも、それ以前と変わらず毎年数百名のホームレスの方が亡くなっていることに、疑問を抱き、そもそも日本の社会構造がホームレスを生み出していることに気がつき、上記のミッションを掲げられ、数年前にHomedoorを立ち上げられたとのこと。
今まで通算52名のホームレスの方がそちらで働き、今も26名の方が働いていらっしゃるとのこと。Homedoorを経て、9名の方が無事、一般企業へ就職されたとのこと。
大学卒業されたばかりと思えないお話ぶりで、パワーポイントを活用し、淡々とご自身の半生について紹介して頂きました。
熟議では、以下2つのテーマで行いました。
「日本でホームレス問題を生み出さないためにどうすべきか?」
「明日から自分にできることは?」
若くして、様々な活動をされている川口さんに圧倒されてしまいそうでしたが、何よりホームレス問題について自分がほとんど何も知らず、メディアなどから得る情報に翻弄されていることに気がつきました。
自分にできること、これから模索してやっていきたいと思いました。
現在、HUBchariは大阪市内に10カ所以上設置されております。
1時間100円から利用可能ですので、もし良かったら、HUBchariに乗ることから始めませんか?
きっと今までと違った視点で何かが見える気がします。