第35回のゲストスピーカーは、グリーンエコロジスト、食育ハーブガーデン協会副理事長の堺美代子さんでした。
堺さんは、スーパーなどで売られている市販の食材の多くが農薬や人口化合物などでできた化学物質が含まれていることを懸念され、農薬は使わない、肥料をまかない、水をやらない、耕さない、あくまでも無添加・無農薬の野菜作りにこだわる自然農法を実践されています。
堺さんは明るく軽快な語り口の中で、「食べるものは命」ということを強く訴えられています。
食育の時、学校の子どもたちに必ず「いただきます」の意味を伝えていらっしゃいます。目の前にあるのは命、食べられる量だけ食べること、その食材を捨てないことを子どもたちに伝えたところ、ある学校では、食品廃棄が5分の1に減ったとのことです。
堺さんはお話の最後に、「自然農法で作物が育つのを見ていると、生き物の生態系を感じることができる。ちょっとした場所で小さく育てることからでも、何かやってみてほしい」と参加者の皆さんに伝えられていました。
熟議のテーマは、「便利で美味しい、でも健康は?身近な食べ物について」と「傷付いた作物などを捨てたくない農家さんと、それでも食べたい消費者をどうつなぐか」についてディスカッションをしました。
「幼児期から”本物”に触れることが大事」「まずは知ることから」「身近な大人の影響が大きい」
「お金の存在が大きく関係している」「食を考えられるような生活、ライフワークバランス」「選ぶ力をつけること」「持続可能な形へ」など、熟議ではいろんなお話が出ました。
最後に全体のシェアを行いました。
今回も興味深いお話と、活発な対話ができました。
堺さん、参加者のみんなさん、ありがとうございました!