教育カフェ〜100回つづける対話マラソン〜(第73回教育カフェ・マラソン)


「対話の文化を育もう」そしてその先にある「子どもたちを豊かに育むことができる社会を創っていこう」という想いで2012年にスタートした教育カフェ・マラソン。
しばらくお休みしていましたが、73回目を迎える今回、新たに「教育カフェ~100回つづける対話マラソン~」として再スタートすることに。

その新たな始まりとなる今回は、参加者のみなさんでいろんな思いを出し合って、その中からいくつかテーマを決めてテーマごとに分かれて対話をする、グループトークの場をオンラインで作りました。

 

当日17名もの多数の参加者が集い、様々な意見が活発に交換された第73会教育カフェ・マラソン。

その様子をイベントレポートにてお届けします。

 

対話のための土壌づくり

オンライン上に参加者が集まり、スタート時間の迫る教育カフェ・マラソン。

開始前から「対話の文化」を大切にしているカフェ・マラソンスタッフたちの姿が随所に見られました。使用ツールの理解度の差で対話が円滑に行えないといった問題を防ぐため、一部スタッフがイベント開始30分前からていねいに参加者のサポートを。打ち合わせの場となっていたSlackは事前確認のやり取りでフル稼働状態。

 

イベントが始まっても「じゃあみなさん話してください」といった丸投げではなく、ここがどういった場なのか、何を目指しているのかを、スタッフのゆりさんが言葉を尽くして説明。全員が文脈を共有して、安心安全な土壌ができた上で「対話」がスタートしました。

(OST:Open Space Technology より)

 

事前の打ち合わせの際に誰ともなく発せられた「誰一人として置き去りにしない場」という共通認識が、スタッフの中で形になっていく過程は見ていて圧巻の一言でした。これが「対話の文化」をつくっていこうとする人たちの姿勢なんですね。

 

心のなかのモヤモヤを声に

個別グループでチェックイン、自己紹介を終えたあとは全体のグループに戻ってテーマ出し。各々がこの自粛期間中に抱えた心のモヤモヤや嘆き、問いかけたいテーマについてチャットに書き出しました。

参加者やスタッフから寄せられた様々なテーマを一度テーブルへ書き出し、その後グルーピング。

このとき、テーマ発案者同士が「一緒にやりませんか?」と声を掛け合うような姿が見られ、反応も「是非一緒にやりましょう!」だけでなく「いえ、これは一緒じゃないと思います」としっかり表明できる雰囲気があったのもとても素敵でした。

より良い対話の場をつくっていくために、スタッフだけでなく参加者も一丸となって取り組み、自分の意見を表明しながらも他者への配慮を随所に感じる関わり方が見られました。月並みな言葉ではありますが、これが「主体的」であり「相互承認」の感度が高いということなのか、と肌で感じることができました。

 

ひとつのテーマ、複数の異なる解釈

 

テーマのグルーピングが終わると、それぞれのテーマグループに分かれて対話がスタート。

スタッフは各グループに入ったり、巡回したりしつつ、それぞれのグループで対話が円滑に行われるようにサポートを行いました。

各グループで盛んな議論が行われ、個別グループから全体グループに戻ったあとも議論を続けるグループも。先述のOST(Open Space Technology )にもある通り、「いつ終わろうと、終わった時が終わりの時」。その考え方が通底している素敵な一場面でした。

 

グループごとの対話は全体で共有され、各グループの代表者が順番に内容を発表することに。どういった意見が出て、どうまとまったのか、またまとまらずに拡散したのかが報告されました。全ての内容をご紹介することはスペースの都合上厳しいですが、下記にその一部を紹介させていただきます。

グループ6

まとめ:多様性が当たり前。

概略:コロナの状況下で、学び方もどんどん多様化していく。オンラインが向いている子もいれば、対面が向いている子もいる。不登校の子や既存の学校に合わない子たちも、それぞれに合った形で教育が行われていくと良い。

 

グループ1

まとめ:日常的に「死」に触れる機会があれば、受け取り方が変わる。

概略:コロナウイルスに感染する恐れがある環境下で、あわてふためく人とそうでない人の違いは何かという観点で話が進行。自然と共に生きている人たちは、日常的に”生と死”に触れることにより、自然の摂理だと受け入れやすいのではないかといった話にまとまった。

 

グループ5

まとめ:それぞれが自身の判断で行動を。

概略:政府や行政からの要請で自粛をしているが、自分の頭で考えて納得して行動できているかどうかといったテーマで対話。地域間や個人間で意識に差はあるものの、それぞれが自身の判断で行動しているとの結論に落ち着いた。

 

最後に

「学校という狭い世界だけでなく、地域社会で教育に取り組みたいと思っていた。今回の教育カフェではそういった活動に取り組む人たちと関わることができ、有意義な時間を過ごせた」

 

「若い人のためだけでなく、いくつになっても死ぬまで学びたいと思っている人はいる。学校がそうした人たちのために開かれた場になっていけば嬉しいなと思った」

 

といった感想が参加者から寄せられた第73回教育カフェ・マラソン。リアルではなくオンラインでの開催ということで、これまでとは異なる形式での会でしたが、参加者のみなさんのご協力もあり素敵な会となりました。

 

ご参加いただいたみなさん、そしてこの場を用意してくださった関係者の方々、本当にありがとうございました!

 

おまけ(スタッフ募集)

 

教育カフェ・マラソンは運営メンバーを随時募集しています。

ミーティングはオンラインを中心に行われ、遠方でも参加可能。役割も多岐にわたるため、きっと活躍できる場所があるはず。

ご興味のある方は是非下記の連絡先までご連絡ください。

Mail:info@cokreono-mori.com

お問い合せフォーム:https://cokreono-mori.com/contact.html