2014年度事業報告

2014年4月1日〜2015年3月31日

                            NPO法人箕面こどもの森学園  


【 事業の成果 】

・2014年度は、2015年4月に開設する中学部ためのカリキュラムを検討したり、中学部校舎建設の資金を集めるための募金活動などを行なった。また、これまで同様に、学園の経営、子どもの健全育成、講演会などのイベントの開催、環境の保全に関わる活動、地域の人たちとの交流などを行なった。その他、多様な教育が認められる制度の実現のための活動にも取り組んだ。
・7月末に韓国で開催されたIDEC(世界オールタナティブスクール大会)に本学スタッフ5名が参加し、世界各国のオルタナティブ教育の実践者と交流を行なった。8月初めにフランスのフレネ学校の教師と研究者の一行が来校され、校内案内と意見交換を行なった。 10月にスタッフの中尾が岡山で開催されたESDユネスコ世界会議のユース会議の日本代表として参加し、世界の若者たちと交流した。このように本年度は学園の活動がグローバルに展開をするようになった。
・2012年10月から始まった教育カフェマラソンが、2015年3月で29回目を迎えた。
・2015年1月、ユネスコ本部から、持続可能な開発のための教育(ESD)を推進する学校の世界的なネットワークであるユネスコスクール(ASPnett ;Associated Schools Project Network)への加盟が認められた。

  1. 学校の運営事業
    ・今年は開校して11年目を迎えたが、生徒数も増え、学習面、生活面での活動が活発になってきた。各学期の行事;夏祭りや体育祭、お楽しみ会などを生徒たちが自主的に企画運営することにより、生徒の自主的な活動を促した。また、専門的知識や技能をもった外部講師による特別学習を随時行ない、実際の仕事や活動についての生徒たちの知見を深めた。
    ・6月、11月に1週間の無料体験週間を設けて、小学生や幼稚園児に本校の生徒と一緒に授業を体験してもらった。
    ・中学部の入学説明会を7月、8月、9月に行ない、中学部生徒の確保に努めた。
    ・11月にオープンスクールを開催し、一般の方にこの学校の理念や教育方法などを知ってもらうよう努めた。子どもと大人を合わせて約100名の参加者があった。
    ・保護者と学園スタッフの意見交換の場である「大人の会」を、4月・6月・10月・2月の4回開いた。

  2. 教育研究事業
    ・本学園の活動を広く知ってもらうため、こどもの森通信第18号、19号、20号を発行した。
    ・昨年発行した書籍「こんな学校あったらいいな」の販売を引き続き行なった。
    ・学園ホームページに、学園の子どもたちの活動の様子を記録した動画を随時アップロードした。
    ・大阪教育大学や大阪府立大学の学部や大学院の招聘講師として、オルタナティブ教育やこどもの森の教育実践についての講義を行なった。

  3. 子どもの健全育成事業
    ・7月26日に親子を対象に「なつのがっこう」を開いた。参加者は親子14組(子ども15名)。

  4. 教育や環境に関する啓発事業
    ・一般市民を対象に、子育て講座、こどもの森講座などを開催した。毎回多数の人が参加し、子育てや教育に関する学習を行った。
    ・関西ヒューチャーセンターと共催の「パパママトーク」、子育て団体との共同企画「ハッピーな学び、ハッピーな子育て」、asobi基地との共催「asobi基地×こどもの森」、Green Gardenとの共催「ベジタブル・ワンダフル」などの外部イベントにも参加した。
    ・今年も「教育カフェマラソン」を毎月1回のペースで開催した。話題提供者は石井美保さん、田村太郎さんなど10名。
    ・ロハス・フェスティバル「ロハスinこどもの森」を3月14日に開いた。大人と子ども合わせて150人ほどの参加者があった。

  5. 新しい学校づくりに関する研究ならびに活動
    ・「多様な学び保障法を実現する会」に団体会員として加入した。辻と藤田が運営委員として運営会議に参加した。 現在、文科省内に「フリースクール等に関する検討会議」が設置され、学校外での学びを義務教育として認めるか、フリースクール等の民間施設に財政的支援をするかについての検討が行なわれている。
    ・7月末に韓国で開催されたIDEC(世界オールタナティブスクール大会)に本学園スタッフ5名が参加し、世界各国のオルタナティブ教育実践者と交流を行なった。
    ・8月初めにフランスのフレネ学校の教師と研究者の一行が来校。学園スタッフが校内案内した。
    ・11月岡山で開催された「ユネスコスクール全国大会」に本学園スタッフが参加。
    ・2012年10月から始まった教育カフェマラソンは、2015年3月で29回目を迎えたが、100回を目指して走行中。
    ・2月7日/8日、「オルタナティブな学び実践交流研究集会(これから子育て・教育を考えるフォーラム)」(オルタナティブな学び実践交流研究集会実行委員会主催)を他の団体と共催し、I−siteなんばで開催した。1日目は「清水眞砂子さんの講演会」、「オルタナティブ教育実践者によるパネルトーク」、「グループディスカッション」など。2日目は、「学習権保障と支援の仕組み」、「オルタナティブな学び研究発表」、「つながる、広がる!実践交流!」の3つの分科会がもたれた。参加者は2日間で延415名。
    ・多様な教育を推進するためのネットワーク(おるたネット)主催の「おるたねカフェ」(7月、9月開催)に参加した。

  6. その他NPO 活動に必要な事業
    ・インターネット寄付サイトReady For? による募金活動を行い、書籍出版き必要な資金を集めた。
    ・毎月11日に行なわれるイオングループのイエローレシート・キャンペーンに参加し、物品の寄付を受けた。
    ・5月、NPO法人フォーラムみのおの10周年記念イベントに出展参加した。
   【 事業の実施状況 】

 1.特定非営利活動に係る事業

事業名

事業内容

実施場所

実施日時

従事者の人数

受益対象者及び人数

収入(千円)
支出(千円)

備考

学校運営事業

箕面こどもの森学園の運営

箕面こどもの森学園

4/1-3/31

10人

小学生21人

収入 12,476
支出 10,999

教育研究事業

情報発信
大学での授業

箕面こどもの森学園

4/1-3/31

2人

一般市民

収入  295
支出  294

こどもの森通信発行、書籍販売

子どもの健全育成支援事業

なつのがっこうの開催

箕面こどもの森学園

7/26

7人

幼稚園児・小学生15人、大人14人

収入   76
支出   7

教育や環境に関する啓発事業

こどもの森講座子育てカフェ

箕面こどもの森学園

15回

3人

一般市民 150人

収入  551
支出  117

ロハスinこどもの森

箕面こどもの森学園

3/14

10人

子どもと大人 150人

教育カフェマラソン

箕面こどもの森学園

11

5人

一般市民250人

新しい学校創りに関する研究ならびに活動

他の市民団体とのイベント共催

I-siteなんば他

10回

10人

教育関係者一般市民

収入     0
支出   93

オルタナティブな学び実践交流研究集会ほか
NPO活動に必要な事業

募金活動

箕面こどもの森学園 4/1-3/31 6人 会員、一般市民 収入  528
支出    0
Ready For?、イエロー・レシートほか

 2.収益事業

事業名

事業内容

実施場所

実施日時

従事者の人数

受益対象者及び人数

収入(千円)
支出(千円)

備考
貸室事業

 貸し教室

箕面こどもの森学園

2回/週

1人

利用団体2

収入  295
支出    0

 

【 総会の開催状況 】

  2014年5月11日(日)15:30、箕面こどもの森学園にて開催。

  正会員数75人のうち出席者53人(委任状による出席者36人)で総会成立。

  第1号議案 2013年度事業報告   

  第2号議案 2013年度収支決算報告

  第3号議案 2014年度事業計画

  第4号議案 2014年度収支予算計画

  第5号議案 定款の変更

  第6号議案 役員の改選  

   以上の議案について審議し、各議案とも満場一致で可決・承認された。

 

【 理事会その他の役員会の開催状況 】

 2014年度は理事会を5回開催 (理事総数7人)

 第1回理事会 2014年5月1日  於:箕面こどもの森学園  出席者数:4人

 第2回理事会 2014年10月1日  於:箕面こどもの森学園  出席者数:6人

 第3回理事会 2014年10月21日  於:箕面こどもの森学園  出席者数:5人

 第4回理事会 2014年12月18日  於:箕面こどもの森学園  出席者数:7人

 第5回理事会 2015年3月4日  於:箕面こどもの森学園  出席者数:7人

  以上、各回ともそれぞれの議案について審議し、満場一致で可決・承認された。