第41回教育カフェ・マラソン~ドレイク森松さん(女子プロレス×介護)


第41回教育カフェマラソン、今回の話題提供者はドレイク森松さんでした!
悪役レスラーという肩書きを持ちつつ介護の仕事をしているという今まで以上にユニークでパワフルな方でした!
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小学校のころに女子プロレスをテレビで見て衝撃とともに憧れを持ったドレイクさん。中学を通して柔道を習い、プロレスの世界へと夢を追っていらっしゃいました。

高校時代にアマチュアレスリングの教室に通い、プロレスラーの大仁田厚さんに声をかけてもらってプロの世界へ。
しかし3年後、椎間板ヘルニアによって受け身を取れないほどの体になり、恐怖を抱えて引退を宣言。
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吉本のプロレスにマスクマンとして復活するも、フリーになったドレイクさんでしたが、ある事件をきっかけにプロレス界から身を引かざるを得なくなりました。

癒しを求めて沖縄に向かったとき、「ここに住んで店を開きたい!」と直感し、ジャガー横田さんが用意してくれた復帰の機会で2度目の引退宣言、そのまま沖縄で本当にバーを開いてしまいました!

そのバーで出会ったお客さんの中に、珊瑚舎スコーレの夜間中学の先生がいて、その方との縁でドレイクさんは見学に行くことになりました。

そこで頭をガツンと打たれたような衝撃を受けたドレイクさん。
そこには、沖縄戦の影響で学校に通えなかったおじいさんやおばあさんが、勉強していたのです。

「この人たちのために何かをしたい!」

そう思ったドレイクさんはチャリティー興行として沖縄でプロレスを開きました。
それをマスコミもドキュメントとして組み、当日の会場はなんと観客1000人の超満員!

珊瑚舎スコーレのおじいさんたちと涙ながらに抱き合ったそうです。

それから親元の大阪へ帰り、介護の仕事と出会ったドレイクさんでした。
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なんと!
今回はそれに加えてレフェリーとしてドレイクさんと交流のあるEmiriさんの話を聞きました。
熊本県の震源地で今回の地震を被災されました。
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悪路を進み、自分の家が潰れているのを目の当たりにし、ライフラインの停止、2度目の本震など、今回の地震の悲惨さを痛感したEmiriさん。

どこにいても地震はくるということを頭に入れておき、ラジオで「らしい」ではなく正しい情報を手に入れることを重要視したといいます。
今回の経験から避難袋には塩分が取れるもの、2Lの水、かんぱん、なにより厚めのブルーシートは役に立つと、体験をともに教訓を話してくださいました。

被災者にとっては直接現金で送られる「義援金」が助かること、ライフラインの復旧などボランティアやNPOの助けで生活を回復するための「支援金」でその活動を励ましてほしいこと、などについてお願いされていました。

それらを含め、熟議では「助けること、助けられること」について話しました。
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ドレイクさんの最後の一言は、「いちゃりばちょーでー」「ゆいまーる」を教えてくださり、沖縄の言葉で「一度会えば皆兄弟」「助け合い」という意味だと言って、場を締めくくられました。
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その半生もビックリでしたが、なによりも思い立ったらすぐ行動するドレイクさんの快活さに、聞いている僕らもスカッとした気分になりました!(Y.O)