第32回教育カフェ・マラソン~日野田 直彦さん


第32回目は、箕面高校の校長先生、日野田 直彦さんにお話していただきました。

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日野田さんは、最年少の民間人校長として現在箕面高校の学校運営をされています。

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この日のお話のキーワードは

「転勤族」「帰国子女」「学校での体験」「日本と外国のはざまで」の4つでした。

校長としての組織運営はすべてボトムアップ。トップダウンは一切しないと断言する日野田さん。

いろんな要望が出て大変な時もあるが、それでも貫いているそうです。

そんな日野田さんからは、相手を尊重して対等に話すというような姿勢がにじみ出ているように感じました。

 

海外の経験から日本を振り返ってみると、日本の教育システムはどこにいっても均質な教育が受けられる、という点において、とても素晴らしい。

だけど、どこか面白くないと感じることもあるそうです。

 

海外では自分の意見をしっかりと表現する。

海外の学校の部活動でも、監督の考えで選手が動くのではなく、ひとりひとりの考えも尊重され、意思決定を求められる。

そんな体験から、意見を言わない日本人、を感じます。

緩やかに開かれた社会で、それぞれがオープンマインドでいること。

伝えたいことを言語化して、お互いに安心して言い合える環境を作りたい、という夢を語っていただきました。

 

日本は課題先進国だと言われます。

だけど、その課題を解決していけば、世界の救世主になれる。見本になれる。

「自分たちで新しい未来が作れる面白い国」だと感じるそうです。

 

グローバル化はアメリカナイズされることではない。日本人は「潤滑油」の役割を担うことができる。

日本人らしら、アジアらしさを大切にチャレンジしながら生きよう。

失敗しても大丈夫な環境を。

 

とても勇気の出るお話でした。

 

枠を外してワクワクしよう。心がワクワクすることが大事。

 

今回の熟議のテーマは

「我々は子ども達に何を伝えるべきなのか」

「『学校』とは?」

でした。

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今回の参加者は、学校の先生や塾をされている方など、いつも以上に教育関係の方が多くいらっしゃったので、実践を通した思いをもとにたくさんお話できました。

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そもそも「学校とは?」という問いが出ること自体が時代の変化を表している。

学校は何をするところなのか、という問いに立ち止ってみることが大事。

学校は「社会の練習場」それは安心して失敗できる場所。”役に立たない”ことを学ぶ場所。

それをどう活かしていくのか、を考えていく必要がある。

そんなまとめの共有がありました。

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「私自身も学び続ける。想いがある人は、周りから変な目で見られることも多いけど、このような場で想いを共有できることが大事。箕面高校にもぜひ来てほしい。一緒にがんばっていきましょう」

という力強い言葉をいただきました。

発達に課題のある子どもが好きで、それは海外ではそういう子がギフテッドと言われることも多いから。

そういう特徴のある子が好き。

それぞれが力を持っている。学力や偏差値がすべてではない。

そんな風に語っていただいた、日野田さんでした。

日野田さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。

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