第68回教育カフェマラソンは哲学者の森本誠一さんが来てくださいました。
森本誠一さんは、大阪大学招へい研究員の方で、大学や美術館・博物館といった公的セクターがもっと公衆に関わり公衆もまた公共性について関与することを目指すパブリック・エンゲージメントの普及に取り組まれています。
パブリック・エンゲージメントの一環として、自らの専門性を活かした哲学カフェ、各種勉強会などを主宰されたり、公共性を考える場所として中津ぱぶり家を共同運営されています。
話題提供の時間には、森本さんの旅の話や、哲学カフェをどのように運営しているのかという話を聞きました。
哲学カフェに来られる方には、自分の知っていることを教えようと来られる方もいるそうです。
しかし、対話し、いろんな問いにぶつかる中で、自分の知らないことにも気づき、学びをふかめていかれているそうです。
テーマとしては、以下の2つのことについて対話しました。
- 対話によって、私たちは何をしているのか?
- 対話をすることにはどのような意義があるのか?
対話の後は、各チームごとに、話したことを全体に共有しました。
- 自分のことばで話すことの大切さに気付いた。
- 真剣に向き合うこと。すると、自然と新しいことが浮かび上がってくる。
- 動物と人間の違いについても考えが広がっていった。AIも。また、対話という感覚がちがのだと思う。
最後に、森本さんからコメントをいただきました。
「哲学カフェと似た雰囲気で、対話できて楽しんだ。」
「対話中に沈黙があった。しかし、その沈黙を否定しようとしないこと。無理にしゃべろうとせず、それぞれが思考している時間を楽しむことも大切。」
「どこでも哲学カフェができるように広げていきたい。」
教育カフェマラソンで普段している「対話」について考える機会になりました。
森本さんありがとうございました。
(T.Y)