第63回教育カフェ・マラソン~菊本照子さん マトマイニ・チルドレンズ・ホーム~


教育カフェマラソン第63回は菊本照子さん、タイトルは『ケニアのマトマイニを育てる』。 マトマイニとは希望という意味。しかも複数形で、希望いっぱいという意味合いがあります。

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37年ケニアで過ごしてきた菊本さん。 アフリカの自然について、解説がありました。 砂漠ばかりではなく、いろんな自然があります。

1つの国、ケニアと言ってもたくさんの民族グループの方が生活しています。 そして年齢構成は日本のそれと随分違っています…

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電気がないけれど、教会はある。その中で、いろんなことができる。 でもそれは支援として「やってあげる」ではなくて「〜してみたら?」と提案し、いっしょにやる。そうでないと自立できない。 タレントショーなんてこともやりました。

スラムの中にもいろんな「ビジネス」があり、そこでそれぞれの暮らしがあります。 いろんな問いかけをしてもらいながらのお話が続きます。

マトマイニの孤児院を作り活動を続けてきました。最近は木のないところに植林をすることも大きなプロジェクト。 最期の日まで植林を続ける気持ちがある、テーマは環境。

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最近は孤児への支援というよりは、若くしてお母さんになった人たちの仕事を作ることを。 フェルト工房”マトマイニ”を作りました。お金の支援ではなく、自分でお金を生み出せる場を作ることによる支援。

工房の方とのやり取りの中で、自分の立場でものを言うのではなくて、相手の立場を考慮することを学びます。 菊本さんご自身も、いろんなことにチャレンジして学びながら活動されています。

現地の人が、自分たちが自分たちの中でお金のやり取りをしながら自立できるようになっていく。 自分のマサイ族が損をしていることを何とかしたいという若者がジャーナリズムを学ぶための支援もしました。

そんな彼の家、何時間もかけて学校に行って学ぶ。 アフリカでのいろんな人との出会いの中で過ごす。 自立を支援するとはどういうことか、を問い続ける活動。

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自立を支援する、とはどういうことか? が熟議のテーマになりました。 これからグループで対話をしていきます。

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支援、ということについて、いろんな視点から深めた時間でした。

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支援というのは、その言葉を言った時点で上下関係ができてしまう。そのことをわかった上で、自分の立ち位置を見つめ直し、問い続けていきたい、というまとめのお話でした。 菊本照子さん、ありがとうございました!

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