第56回教育カフェ・マラソン~矢萩多聞さん 装丁家~


第56回教育カフェマラソン、矢萩多聞さん、会場にはたくさんの本が並んでいました♪

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本棚にたくさんある本の中から偶然、手にとって持ってこられた本だそうです。

装丁家としてお仕事をされていますが、本は苦手だったし、学校も苦手だったそうです。

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学校では自分の興味関心とは関係なく授業が進んでいく。そこに違和感があり、行く気がなくなってしまい、中学の頃に学校に行くのをやめてしまいました。

ただ学校に行かなかったらやることがないことに気付きます。それで、今まで家族でも旅行したことがあったインドに行ってみよう、ということになりました。

インドで学校に通うことも考えたけど、インドでは暮らしていくだけでも面白く、絵を描きながら過ごすことに。 そして描いた絵を持って日本に帰り個展をして、またそのお金でインドに行って暮らす、という10代を過ごしました。

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いろんな人と対談をしたことを本にした『インド・まるごと多聞典』を出版する際に、装丁もやってみないか、ということになり、初めて装丁をしました。 装丁という作業についての解説。

文字のフォントを選んだり、作風に合わせて表紙をデザインしたりして、本の表紙を作ります。 いろんな案を出していって、それを選んでいきます。

癌を宣告されてから何冊も本を出した安原顕さん。その最後の本も装丁しました。 今まで、お小遣い稼ぎという少し軽い気持ちで仕事をしていたけど、1冊の本はその人にとってかけがえのないものだと感じ、仕事の姿勢を見直します。

そこからいろんな装丁の工夫を紹介していただきました! 全てはお伝えできませんが、例えば”チリ美人”についての紹介がありました。 何のことかわかるでしょうか…?

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装丁家は、本を手に取るとまず表紙の裏を見るそうです。そこがキレイになっていると、本を丁寧に作っているとわかるそうです。

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数学の独立研究者である森田真生さんの本。3次元、4次元の本をと要望され、試行錯誤を経てできたものもありました。 すごい過程を経てできたようです…‼

最近の出会い。全て手作りで作られた絵本。紙は手すき、印刷もシルクスクリーン印刷で、手作業。 これはインドのタラブックスで作られたもの。

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猫の絵を集めた本に描かれた猫は個性的。 教育を受けていないため、みんな自由に描いています。日本では、教育されて似たような絵になってしまいます…

タラブックスでは、1つの本を作るために何十回もシルクスクリーンで色を印刷しなくてはならないことも… そして人気が出ても、生産が追いつかなくても、人は増やさない。 そんな価値観で本を作る姿に考えさせられます。

本はたくさん作るよりも、少しのものを楽しむのがいいのではないか、と考えるようになりました。 そして、そんな価値観で本づくりを始めます。その本はネットでは探せません。そんな本に価値があるのではないか。

そんな考え方は、他の産業にもあてはまるのではないか。小さな仕事、小さな暮らし、それがキーワードになっていくのではないか。

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・本を贈ったエピソード ・「小さなくらし」って何だろう が対話のテーマでした。 そうしたら大きなくらしって…?という問いも出たりして、いろんな深まりがありました!

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みんなが好きな仕事をしていても、バランスが取れないかもしれない。いろんな形があることで成り立っているのかも…!? 今日はこどもの森学園の小学生も参加していました!

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竹尾という紙屋さんのお話。大きな企業などでも、1つのものをたくさん作るのではなく、少なくてもいろんなものを作る、という動きがある。 そこに小さなくらしを考えるようなヒントが何かあるのではないか。

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女神の布というブロックプリントの職人のお話について。 女神の布を買った人がいる、それを見ている人は、女神から見られているということでもある。 そういう話も何かつながりがある、ヒントになる気がする…

作った人を思う、ということ。それが大事なことではないか。 その後、遅くまで本のこと、教育のことなど話は尽きず…の夜でした♪ 矢萩多聞さん、ありがとうございました!

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